PHPサイエンス・ワールド新書<br> 人体特許―狙われる遺伝子情報

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PHPサイエンス・ワールド新書
人体特許―狙われる遺伝子情報

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569816180
  • NDC分類 467.2
  • Cコード C0245

出版社内容情報

各種のがんや生活習慣病、性格や嗜好の遺伝子が、いま世界で「特許の食い物」に。遺伝子ビジネスをめぐる最前線の動きを追う。

【著者紹介】
日本放送協会北九州放送局副局長

内容説明

わずか1万円の遺伝子レベルの検査で、将来、自分がかかる病気がわかるとしたら、あなたはどうしますか?乳がんリスクのために、乳房を二つとも切除したことを発表した女優のアンジェリーナ・ジョリーのニュースは、遺伝子検査時代の到来を世界に知らしめた。子どもの知的能力や芸術、運動能力を占う企業も上海に誕生した。ますます激化する遺伝子ビジネスで、人体にかかわる物質すべてが特許戦争の波の中へ。

目次

第1章 数奇な「運命」にさらされた遺伝子
第2章 絶海の孤島からの「流転」
第3章 パンドラの箱
第4章 スニップ・レボリューション
第5章 乳がん遺伝子をめぐる攻防
第6章 人体特許はどこへ向かうのか?

著者等紹介

五十嵐享平[イガラシキョウヘイ]
1957年東京都生まれ。東京大学教養学部科学史科学哲学分科卒業。1981年にNHKに入局し、主として自然番組・科学医学番組・生活情報番組の制作に携わる。2011年よりNHK北九州放送局副局長。ディレクターとしてNHKスペシャル「遺伝子解読の衝撃」(科学技術映像祭内閣総理大臣賞)、ETV特集「遺伝子特許を追え」(農業ジャーナリスト賞)など、プロデューサーとしてNHKスペシャル「人体特許」(科学技術映像祭文部科学大臣賞)、夏期特集「そして男たちはナガサキを見た」(平和・共同ジャーナリスト基金賞奨励賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

onaka

8
遺伝子が特許になるってどういうこと?という疑問が解消。知財権に関する米国の突出に端を発する、日米欧の攻防の中で、こんな解釈になってきたのね、という歴史がわかった。しかし、これが、科学や医学の発展、人類の幸福にとって良いことなのか?独占を認めることで純粋研究へのモチベーションが下がったり、不確実な遺伝子診断に踊らされ不要な治療を受けてしまう不幸が、容易に想像できてしまう未来。人体を操作する技術に関する知財権や法制度について、もっかい改めて考え直した方が良くない?、、人類!2014/02/13

coldsurgeon

4
遺伝子情報が知的財産権の対象になるという時代。診断・医療行為が特許の網に引っ掛からない日本だが、TPPにどっぷりとつかると、大変なことになるということを気づかされた。2014/02/16

Marie

3
病気になりやすさや薬の効きやすさなど、遺伝子で様々なことが分かる時代になってきたけれど、決して「遺伝子で何でも分かる」わけではない。この先、遺伝子検査がどんどん普及していくのだろう。(乳がん遺伝子BRCA検査のCMも見かけることだし……)アメリカのように遺伝情報差別を禁止する法整備も必要だし、ごくわずかの可能性に踊らされて不安になったり、子供の将来をつぶしてしまわないためにも、一人ひとりが学ぶことが大切だと思った。2014/02/28

ソーシャ

3
バイオ研究や知財の分野で重要なテーマになっているバイオ特許の現状(熾烈な特許争いやバイオ特許をめぐるアメリカの判例など)について分かりやすく解説した本。特許法や分子生物学の知識についても解説してありますが、微妙に厳密さを欠くのでその辺りの予備知識があるとより深く理解できます。これからのバイオ特許はどうなるのか気になるところです。2014/01/18

2
いろんな遺伝子の特許は認められているのに、なんでBRCA1/2では特許が取れなかったのかがわかった。あと、遺伝子差別とか…本当アメリカは進んでるなあ。医療とビジネスの相容れなさを感じる。2014/02/14

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