出版社内容情報
米軍による日本海軍暗号の解読について、多くの新史料をもとにその実態を説き明かす。最新の研究成果を伝える一冊。
内容説明
自らのシステムへの過信が、運命的敗北を招いた!約40年にわたる精緻な研究から描き出す、「暗号戦」の真実。
目次
第1章 米大統領は日本の開戦意図に気がついていた
第2章 日本外交暗号と日本海軍暗号の被解読
第3章 MI情報は日米両軍の勝敗を決定した
第4章 D暗号の傍受と解読技法
第5章 暗号誤用に謀殺された山本五十六大将
第6章 ストリップ乱数・「天」暗号・暗号区制
第7章 待ち構えていた米軍に沈められた戦艦「大和」
著者等紹介
原勝洋[ハラカツヒロ]
1942(昭和17)年生まれ。法政大学法学部卒業
北村新三[キタムラシンゾウ]
1940(昭和15)年生まれ。神戸大学大学院工学研究科修了後、大阪大学工学部(助手)、神戸大学工学部(助教授、教授)を経て、名誉教授。計測制御工学、システム工学専攻。工学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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京都と医療と人権の本棚
感想・レビュー
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kyomi
1
暗号解読への取組み方が日米で異なったということなのか。山本司令長官機の撃墜等の各事件の描写が迫ってくる。 32015/08/19
さ く らだ
0
暗号モノ強化月間。暗号は総合力だなぁと。情報チェーン、みたいなものがあったとして、一番弱いところがその暗号の強度になる。暗号アルゴリズムはチェーンの中の1つであって、そこだけよく出来てても運用がダメならそこですべてが決まってしまう。日本は現場力が云々みたいな話があるけれど、裏を返せば現場が勝手に「ええように」してしまうので、暗号みたいなトップダウンでコントロールしないとダメなものはダメだなぁと思った。2017/09/17
Aki
0
映画「イミテーション・ゲーム」に触発され読了。しかしここまで完璧に暗号が解読されていたのであればやはり勝ち目はなかったのだなと暗澹たる気分。暗号の仕組みは複雑すぎて最後までよくわからなかったのが無念。2015/05/20
ごいんきょ
0
日本海軍の暗号の仕組みが良く判ります。 最後の第7章は暗号と言うより戦艦大和の最期ですね。2015/01/09