PHP新書<br> そして日本経済が世界の希望になる

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PHP新書
そして日本経済が世界の希望になる

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  • サイズ 新書判/ページ数 196p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569814780
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0233

出版社内容情報

アべノミクスは完全に正しい! 世界で最も著名な経済学者が金融緩和の力、日銀の使命、日本経済の未来を解析。山形浩生氏の解説も必読。

内容説明

バブル崩壊以降、なすすべなく「失われた20年」をすごしてきた日本。1998年に論文「It’s Baaack!」で無為無策を痛烈に批判した著者が、「異次元の金融緩和」で劇的に変化しはじめた日本経済にいま、熱い「期待」を寄せている。なぜ長きにわたってわが国はデフレから脱却できなかったのか。どうして人びとはインフレを過剰に恐れるのか。かつてと様変わりした中央銀行の役割とは。そして日本・世界経済はこの先、いったいどのような未来を描くのか―。アベノミクスの理論的支柱であるノーベル賞経済学者が「ロールモデルとしての日本」の可能性を語り尽くす。

目次

第1章 「失われた20年」は人為的な問題だ(日本の経済不振は自らが蒔いた種;「流動性の罠」が発動する条件 ほか)
第2章 デフレ期待をただちに払拭せよ(なぜデフレよりインフレが望ましいのか;ピグー効果を相殺する経済条件 ほか)
第3章 中央銀行に「独立性」はいらない(英財務省の一機関だったイングランド銀行;なぜFRBの独立性は問題にならないのか ほか)
第4章 インフレ率2パーセント達成後の日本(株式市場はそもそも不安定なもの;インフレで財政問題は大きく好転する ほか)
第5章 10年後の世界経済はこう変わる(金融危機で表出した「恐慌型経済」;アメリカはまだ地盤を取り戻せていない ほか)

著者等紹介

クルーグマン,ポール[クルーグマン,ポール] [Krugman,Paul]
1953年ニューヨーク州生まれ。74年イェール大学卒業。77年マサチューセッツ工科大学で博士号を取得。イェール大学助教授、マサチューセッツ工科大学教授、スタンフォード大学教授を経て、2000年よりプリンストン大学教授。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス教授も兼任。大統領経済諮問委員会の上級エコノミスト、世界銀行、EC委員会の経済コンサルタントを歴任。1991年にジョン・ベイツ・クラーク賞、2008年にノーベル経済学賞を受賞。『ニューヨーク・タイムズ』紙のコラムはマーケットを動かすほどの影響力をもつといわれる

山形浩生[ヤマガタヒロオ]
1964年東京都生まれ。東京大学大学院工学系研究科都市工学科およびマサチューセッツ工科大学不動産センター修士課程修了。大手調査会社に勤務するかたわら、科学、文化、経済からコンピュータまで広範な分野での翻訳、執筆活動を行なう

大野和基[オオノカズモト]
1955年兵庫県生まれ。東京外国語大学英米学科卒業。1979年~97年在米。コーネル大学で化学、ニューヨーク医科大学で基礎医学を学ぶ。その後、現地でジャーナリストとしての活動を開始、国際情勢の裏側、医療問題から経済まで幅広い分野の取材・執筆を行なう。97年に帰国後も取材のため、頻繁に渡航。アメリカの最新事情に精通している。近年はテレビでも活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たー

42
結局クルーグマンの主張を実践した為政者がいないので、本当に正しいのかどうかなんとも言えない気もするが、とりあえず消費税増税で景気が落ち込まないことを祈ります。2013/12/31

Koning

30
クルーグマン先生の言ってる通りっぽい事を突如やり始めてみんなびっくりしちゃったアベノミクスと黒田日銀総裁、リフレなあれこれを大野和基がクルーグマンにインタビューしたものを纏めた本。概ねこんな感じだよねーという感じか。解説の山形も書いてるけれどこのタイミングで消費税アップとかアホじゃね?っつーのは凄い思うんだよなぁ。2%だって全然到達しそうにないし。とはいえこういう政策になっちゃうとそれこそ政治だもんねぇ(汗2014/05/15

壱萬参仟縁

26
私がいま期待するのは、安倍首相の非日本人的な決断力が、人びとの期待を変えるのではないかということ(10頁)。だが、B型はマイペースが独裁を生み、人の意見に聞く耳を持たない弱点もある。流動性の罠:財政出動して赤字国債出しても、民間投資機会を奪うクラウディングアウトは発生せず。それが過剰な貯蓄に対して行き場を与える(65頁)。ハイパーインフレ:中央銀行が機能強化するので生じるのでなく、ガバナンス崩壊で起きる。破綻政府が支払いをお札印刷に依存して発生(91頁)。2015/07/29

toto99

23
中央銀行の責任は重い。“通貨を守って国民を守らない日銀”の自覚の問題だ!2015/08/01

さきん

21
2016年の現在、期待したほどの結果が出せず残念である。なによりも消費税増税と財政出動の思い切りの悪さがだらだらしたインフレ率に影響を与えている。実質賃金も非正規雇用システムが機能している限り、底につかない気がする。失業率の調査方法も変えたほうが良いかもしれない。2016/06/22

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