出版社内容情報
国難が迫るなか、我々には還れる処がある。保守すべき宝がある。そして反撃する力もある――。日本を取り戻すための思想と戦略を説く。
内容説明
「今」を無為に過ごせば、我々に「明日」はない。尖閣、靖国、TPP、原発、歴史認識…。相次ぐ国難を乗り越え、日本を保守するための思索。『約束の日』の著者、入魂の評論集。
目次
序章 日本の「勝機」を逸しない為の覚悟
第1章 保守は安倍首相に甘えてゐないか
第2章 神学としての靖国、戦略としての靖国
第3章 保守とは何か―考へる作法
第4章 日本が世界で勝つために―戦ふ作法
終章 日本国民に眠る叡智
著者等紹介
小川榮太郎[オガワエイタロウ]
昭和42(1967)年生まれ。文藝評論家。創誠天志塾塾長。大阪大学文学部卒業。埼玉大学大学院修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぷれば
4
月刊誌への発表論文を中心に、日本の現在を見つめ、明日を考えるヒントやきっかけとなる提言が詰まっている。一時期の亡国の危機に頻した状況から、今もって「日本」が再生されたとは言い難く、危機の渦に捲き込まれたままなのである。日本を貶める勢力の何と組織的かつ強大なことか…無力さが歯痒くて仕方ない。目先の事案にとらわれることなく、日本再生を共に考えられる小さな一歩にしたい。2014/10/06
みじんこ
4
この著者の本はこれで三冊目となる。今回は安倍政権のドキュメントというよりは、今の日本が抱える歴史認識など様々な問題を論理的に解決する考え方を提起している。やはり安倍政権の外交と安全保障への取り組みはこれまでの政権と比べて目を見張るものがある。日本の海外への売り込み方、中国への対抗など申し分ないと思う。しかし、書いてあるように安倍政権も一生は続かない。未だ言論界は左派が多数である中、保守派は理論武装をして安倍政権を支えて行く必要があると改めて思う。個人的には「文化人」の本来の在り方に関する話が印象に残った。2014/08/02
どりたま
1
安倍信者ということを隠さずによくぞここまで褒めちぎるものだと感じたが、最後に提言という形の手紙を残しているのでそれほど不快には感じなかった。テレビ等のメディア情報では安倍政権の成果は伝わってこないが、この本を読めば、著者のひいき目の点を差し引いても伝わってくる。私も憲法改正には賛成なので安倍総理の在任中に筋道をつけてほしいものだと思う。これがいばらの道だというのもこの本から伝わってくる。どの本でもそうだが…2014/11/17
謙信公
0
マスコミが報道する視点とのギャップが嬉しい。極端な安倍信者でありながら、最後に堂々と提言する。スッキリとした内容だ。また、真の保守とは何か?と考えさせられたことも大きい。トランプ大統領の誕生、ブレグジット、EUの右傾化、中国の覇権主義、中東の混乱など、混迷する世界情勢の中で、今、日本がが安倍総理でよかった、とつくづく思う。2017/01/31
Ohe Hiroyuki
0
『約束の日』という本を書いて一躍名を挙げた著者のエッセイ集である。▼「考へ方の原則を確かめる議論を重ねてきました」と述べるとおり、世の言説に一石を投じた一冊である。▼ただ、批判をするのではなく、何のために批判するのか、ではどうすればいいのかを考えよと言っているように私には聞こえる。▼とすれば、話は単純である。「もっともだ」と氏の叫びに応え、とことん学び、我が国の行く末を論じ、それを実践するための施策を考えればよいということである。2015/12/31