大幸運食堂

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  • サイズ B6判/ページ数 219p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569799445
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

ツライばかりの毎日。でも、前を向いていこう――そんなエールに溢れた、心温まる短篇小説が一冊に。『PHP』の人気連載を単行本化

【著者紹介】
作家、道化師

内容説明

そこは、寂しかったり、傷ついていたりする人にエールを送る場所―。前を向いて生きていく力が湧いてくる珠玉の連作短篇集。

著者等紹介

明川哲也[アキカワテツヤ]
作家、道化師。1962年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部東洋哲学科卒業。90年、ドリアン助川の名で「叫ぶ詩人の会」を結成。99年、解散。95年から2000年まで、ラジオの深夜番組のパーソナリティとして苦悩する10代の声を受け続ける。その後、ニューヨークに3年間在住し、帰国後、明川哲也の名で小説を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chimako

76
『多摩川物語』を書名を変えて再読。(読友さんに教えていただいて気づく)心の和む連作集だった。「本番、スタート」の撮影スタッフたちの男気に思いっきりやられて涙が止まらなかった。難解なものも含まれるが、男女の愛も母子の愛も、夫婦の愛も、友情もさらりと残る言葉で描かれる。明川哲也(ドリアン助川)さん、優しい人なんだなぁ。2016/10/20

パフちゃん@かのん変更

66
同じ川べりに住む人たちが主人公の連作短編集。登場人物がどこかで重なっています。どれも淡々と描かれているのですが、心に響きます。泣けます。人生辛いことや悲しいことがいろいろあるけれど、前向きに生きて行こうと思わせる作品です。「だめな日はだめな日なりに、毎日を味わって生きて行きなさいね。笑っていればいいことよ。笑っていれば、またきっと、いい景色の日が来ますから」という良美さんのお母さんの最期の言葉が切なくも温かいです。2016/01/11

あつひめ

53
一生懸命生きているのにどうしてこうも世の中は辛く当たるのか・・・そう思わずにはいられない。でも、その悲しさや辛さの裏にはほんの束の間でも幸せであった日が横たわっている。人が頑張れるのは辛い日ばかりじゃなく時にはいい日がやってくる・・・そう思えるからなのかもしれない。明川さん初読みでしたが、人の生きる道をそっと照らし出す月のような優しい文章に心惹かれました。人の懐に抱かれるってこんな感じかなと思えるような温もり。黒猫ミーコ、本番スタート、花丼、越冬、月明かりの夜に・・・どれもお気に入りです。2012/10/05

プル

36
最後の著者経歴で気がつく。この著者は「あん」のドリアン助川さんだったね。どういう経緯で作家名を変えたのかしら。一編一編の短編集は悩みや迷いから始まるようなため息混じりでも前向き。そして導かれる心優しい結末。お話全体、あの人とあの人が繋がり、その地区の地図が自分でも描けそう。「明川哲也」さんの他の作品も読んでみたい。2019/05/07

だんたろう

21
川のそばの街で、人々がつながっている物語。共通しているのはやるせない気持ちを抱えた人の葛藤。重いテーマを暗くならずに扱っている。移り変わっていく目線が、時代や状況や人の流れと重なって、読んでいる自分も運ばれていく。いい話が詰まったなかなかの作品。2013/09/01

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