出版社内容情報
哺乳類ってどんな生き物? 言われてみれば、意外にわかっていない!知ってるようで知らない哺乳類を「ちゃんと」わかるための入門書。
生物としての特徴やからだのしくみ,行動やくらしの調べ方,人間社会との関係まで,具体的な例をあげて紹介。哺乳類を体系的に学ぶはじめの一歩をサポートします。生き物を学ぶすべてのひとにおくる、獣医学部教授の基礎講座。
獣医学部や農学部の学生はもとより、猟師や飼育員など、哺乳類にかかわる仕事を目指す全ての人におすすめ。
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【本書の特長】
第1 章 哺乳類ってなんだろう?
そもそも哺乳類とは? / 哺乳類の内訳 / 日本にすむ哺乳類 / 日本の哺乳類はどこから?
――哺乳類のほかにも「動物」っていると思う? 昆虫や鳥、魚だって動物だよね。では動物ってどんな生き物だろう。そのなかで哺乳類はどんな特徴をもっているんだろう。どのくらいの種類がいるの? 日本にはどんな種類がどれくらいいる?……等、基本的な情報をまとめます。
第2 章 哺乳類の8 つの特徴
「授乳」する生物 / 体の中で子を育てる「胎生」 /「 体毛」の役割 / それぞれの食事に適した「歯」 /「骨格」で体を支える / 体温を保つ「恒温」 / エネルギーを作る「肺呼吸」 /「 2心房 2 心室」の心臓で動く体
―― 高校までの理科や生物でも哺乳類の特徴は学びます。しかし、それらはかれらが生きるうえでどんな機能をもっているのか,実感を持てていないのでは? 実際に生きる生物のくらしに位置づけてみると、一口に「哺乳類の特徴」といっても、実は例外があったり、違いがあったりもしています。共通の特徴を通じて、哺乳類が多様な生き物であることが理解できます。生物は暗記科目じゃないんだ!
第3 章 哺乳類の生き方を知るには
性別を知るには / 年齢はわかるのか / 大きさの測り方 / 行動範囲を調べる / 食生活を調べる繁殖を知るには / 個体数を調べる
――動物のくらしを知ることは、野生動物の保全にも飼育動物の健康を保つためにも必要な情報を提供してくれます。でも、知りたいことがひとめでわかるということはめったにありません。では、そうした情報はどのようにして集められているのでしょう。くらしを知る意味、調べ方について紹介します。
第4 章 哺乳類と人のかかわり
危機にある哺乳類 / 増えすぎて困る哺乳類 / 外来種問題 / 私たちにできること
――いま、シカやイノシシ、サルによる農業被害が増加するなど、増えすぎた哺乳類が人間社会に影響を及ぼすようになっています。一方で、個体数が減り、絶滅の淵に立つ動物もいます。こうした問題はなぜ起きてしまうのでしょう。哺乳類を学んで得た知識を、その解決にどう役立てていくかを考えます。
内容説明
哺乳類とはどんな生き物だろう?言われてみれば、意外にわからないかも。本書では、身近だけど意外と知らない彼らについて、生物としての特徴や体のしくみ、行動やくらしの調べ方、人間社会との関係まで、哺乳類を体系的に学ぶ、はじめの一歩をサポートします。
目次
第1章 哺乳類ってなんだろう(そもそも哺乳類とは?;グループ分けのルール;日本にすむ哺乳類;日本の哺乳類はどこから?)
第2章 哺乳類の8つの特徴(「授乳」で子育てする;体の中で仔を育てる「胎生」 ほか)
第3章 哺乳類のくらしを知る(性別を知るには;年齢はわかるのか ほか)
第4章 哺乳類と人のかかわり(減少する哺乳類;増えすぎて困る哺乳類;持ち込まれた哺乳類;わたしたちと動物と地球のこれから)
著者等紹介
山本俊昭[ヤマモトトシアキ]
日本獣医生命科学大学獣医保健学部獣医保健看護学科教授。1973年鳥取県生まれ。北海道大学大学院農学研究科博士後期課程修了。博士(農学)。2010年よりNPO法人ピッキオ理事。哺乳類だけでなく、魚類の生態も追いかけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。