内容説明
「日本はバスに乗り遅れるな」とマスコミは喧伝し、経済界も旗を振る「平成の開国」。しかし、日本の市場は本当に閉ざされているのか。議論もないままに着々と進められるTPP推進論。ターゲットは、農業と医療だけではない。投資と労働など、日本の国家運営にも直結している。果たして、24の幅広い分野で検討されていることを知っている国民はどれだけいるだろうか。TPP推進の裏には、米国と中国の国家戦略が見え隠れする。「平成の開国」は、国家の存亡をかけた大問題であり、国民に覚悟を問うている。
目次
第1章 なぜいま「平成の開国」なのか?(尖閣ショックで対米追従に回帰;尖閣事件の失態を糊塗した前原氏の挑発的演説 ほか)
第2章 最も危険な「投資」と「労働」(各国から拒否された米国流投資ルール;ハゲタカ外資を拒否できなくなる ほか)
第3章 第一のターゲット 農業と食糧(国家観が欠落した農業ビジネスの論理;重要なのはカロリーベースの穀物自給率 ほか)
第4章 第二のターゲット 医療と薬品(TPPと医療分野;日米投資イニシアティブと医療分野 ほか)
第5章 米国の戦略を学ぶべき日本(国際ルールより国益を優先する米国;「国際標準化」は地味だが重要な戦略分野 ほか)
著者等紹介
関岡英之[セキオカヒデユキ]
1961年東京生まれ。1984年、慶應義塾大学法学部卒業後、東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。約14年間勤務ののち退職。2001年、早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了、著述活動を開始する。2007年、拓殖大学日本文化研究所客員教授。主な著書に、『なんじ自身のために泣け』(河出書房新社、第7回蓮如賞受賞)、『帝国陸軍 見果てぬ「防共回廊」』(祥伝社、「第2回国際理解促進優良図書優秀賞受賞」)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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