内容説明
イランによる核開発は国際社会の大きな問題となっている。アメリカや国連安保理は経済制裁を科し、イランは深刻な影響を被りつつある。それでも強硬な態度を続けるのはなぜなのか?イスラム革命以来、イランが掲げる反米・反イスラエルのイデオロギー。体制を支える革命防衛隊と、台頭する改革派。アメリカ政治を動かすユダヤ系ロビーとネオコン。いつ戦争が起きてもおかしくないほどに対立を深めるアメリカ・イラン両国の動きを、第一人者が分析する。そのとき日本は、いかなる外交政策をとるべきか。
目次
第1章 二〇〇九年大統領選挙後のイランを訪ねる
第2章 アメリカ・イラン関係の歴史的発展
第3章 イスラム共和国の反イスラエル・イデオロギー
第4章 アメリカの対イラン強硬派たち
第5章 「イラン脅威」の背景となる革命防衛隊
第6章 アメリカとの緊張を高めるイランの現状
おわりに―イラン改革派の台頭とアメリカ、日本
著者等紹介
宮田律[ミヤタオサム]
1955年、山梨県甲府市生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科史学専攻修了。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院修士課程修了。現在、静岡県立大学国際関係学部准教授。専攻はイスラム政治史および国際政治(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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可兒
3
宮田さんの新書は、事実とそれを知って考えるべきことの要旨をまとめてくれていて、入門者や半可通にとても分かりやすい。加えて、今回は人物中心のためか顔写真などが充実していた。イスラーム専攻としては、また読み込むべき本2010/08/21
兵衛介
1
タイトルが大袈裟。中身は普通にイラン現代史。ただ事実の羅列っぽく読んでいて面白みはない。2011/09/21
プレイン
0
アメリカとイランの関係がよく理解できる。日本は何をするかだろう。もっと真剣に考えないといけない。昔からの友好関係は壊すべきではない。2010/09/27