出版社内容情報
温暖化よりも深刻な“水危機〝がよくわかる!
5億人が水不足で、11億人が安全な水を飲めない。毎年200万人以上が水汚染が原因の伝染病で亡くなっている。水資源の現状を紹介!
地球は「水の惑星」といわれますが、97.5%は海水です。残りの2.5%が淡水ですが、そのほとんどは氷河、永久凍土、地下水。人間が利用できる水は地球の水全体の0.01%にすぎません。その一方で、人口は増加し、環境汚染が進行しています。現在、世界で4.5億人が水不足の状況にあり、11億人が安全な水を飲めません。毎年、200万人が水の汚染が原因の伝染病で命を落としています。本書は、危機に直面している「地球の水」の現状と解決へ向けての取り組みを写真とイラストでわかりやすく紹介しています。
▼<序章>地球と水 <第1章>わたしたちの水のいま…世界の水が足りない/地球温暖化で水があぶない 他 <第2章>自然を変える人間…川の流れを変える人間/過剰に水をとりすぎる人間 他 <第3章>水をめぐるあらそい…国際河川とは/ナイル川/ヨルダン川 他 <第4章>水の未来…水問題解決へ向けての取り組み/水の未来はぼくらが守る! 他
●この本の使い方
●序章 地球と水
●第1章 わたしたちの水のいま
●第2章 自然を変える人間
●第3章 水をめぐるあらそい
●第4章 水の未来
●コラム
●さくいん
目次
序章 地球と水(水の惑星「地球」;地球をめぐる水;森の力;とても貴重な水)
第1章 わたしたちの水のいま(世界の水が足りない;人口が増え続けると;くらしが豊かになると;地球温暖化で水があぶない;増え続ける水災害;よごされる水;安全な水が飲めない;おびやかされる健康;日本の水のいま)
第2章 自然を変える人間(川の流れを変える人間;川の流れを変えるとどうなるの?;過剰に水を取りすぎる人間;おびやかされる干拓地の生態系)
第3章 水をめぐるあらそい(国際河川とは;水をめぐるあらそい~ナイル川;水をめぐるあらそい~ヨルダン川;水をめぐるあらそい~ユーフラテス川;水をめぐるあらそい~コロラド川)
第4章 水の未来(世界の国の水事情;限られた水資源を有効に利用する;水問題解決へ向けての取り組み;世界の協力が水を守る!;水の未来はぼくらが守る!)
著者等紹介
田中賢治[タナカケンジ]
京都大学防災研究所准教授。工学博士。滋賀県立膳所高校、京都大学工学部土木工学科、同大学院工学研究科環境地球工学専攻修士課程を修了後、1996年に京都大学工学部助手、2000年に京都大学防災研究所助手などを経て2007年4月より准教授。水文気象学、その中でも陸面過程の研究を専門とする
浜口俊雄[ハマグチトシオ]
京都大学防災研究所助教。博士(農学)。京都府立洛北高校、京都大学農学部、同大学院農学研究科修士課程修了後、1994年に同研究科助手。1998年博士号取得、2000年同大学防災研究所助手を経て現在に至る。平成7年度土木学会論文賞受賞、2008年Journal of Hydro‐environment Researchトップ10ダウンロード賞受賞。流域水文学や地下水工学の分野を専門として、地下水解析・流域水文環境管理・温暖化影響下の流域環境将来変動評価などを中心に研究に従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。