ポプラ文庫ピュアフル<br> 春へつづく

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ポプラ文庫ピュアフル
春へつづく

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  • サイズ 文庫判/ページ数 215p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784591134634
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

卒業式の朝だけ、願い事を叶えてくれる“あかずの教室”の扉がひらく――切なる想いと記憶とを鮮烈に描き出す連作短編集。【特別対談

内容説明

卒業式の朝だけ、願い事を叶えてくれる“あかずの教室”の扉がひらく―人生初の初告白をしようと奮闘する少年、母親に「お父さんはミュージシャンの岡村靖幸よ」と聞かされて育った少女、自称“本の森の番人で千二百歳”の図書館司書…不思議なジンクスを巡り、ひそやかに交錯する八つの願いが行き着く先に見える風景とは―。今だけしかいられないこの場所、この瞬間の切なる想いと記憶とを鮮烈に描き出す連作短編集。

著者等紹介

加藤千恵[カトウチエ]
1983年北海道生まれ。立教大学文学部日本文学科卒業。2001年、短歌集『ハッピーアイスクリーム』で高校生歌人としてデビュー。現在は、小説、詩、エッセイなど、様々な分野に活躍の幅を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ピロ麻呂

42
北海道を舞台にした連作短編集。基本は中学生が主人公だけど、不倫の末にひとりぼっちになったコンビニパートの女性や孤独な女性図書館司書を主人公にしたものもあり、飽きずに一気に読めた(^^)2016/08/04

エンリケ

32
とある中学校の生徒達とその周辺の人達を主人公とする短編集。登場人物達が微妙にリンクするが別々のお話。出てくる人達は皆陰鬱で閉塞感を持った人ばかり。周囲の人達にイラつき、或いは諦めながら暮らしている。彼らは至って平凡。特に突出した才能も無く、ときめく様な夢も無い。この様な成り行きだが作者の言葉回しは淡麗で静かに物語を楽しむ事が出来た。皆が気にするのは学校の都市伝説。あることをすれば夢がかなうというもの。醒めた彼らがそれを気にかけるのは何故だろう。それは現状からの脱出。諦めの果てに春は待っているのだろうか。2017/04/04

yu

28
この、今の瞬間を、大切に大事に生きるということが詰まっている1冊。 それぞれがそれぞれの悩みを抱えつつ、そこから這い出すきっかけを探している。 自分の中学生の頃とはだいぶ違うけれど、何とも可愛らしい感じがした。 それにしても、何故に修学旅行では木刀なんだろうね? よく聞く話だけど、そんな奴は周りにいなかったと思われ・・・。 実際にいるの?が正直一番気になった(笑)。2013/06/06

coco夏ko10角

27
北海道のとある地域に暮らす8人の物語。こういう少しずつつながってる話は好き。時々出てくる卒業式の噂-卒業式の日にあかずの教室で願い事を唱えると叶う-誰がどんな願いをするのか気になっていたので、願いが口にされる場面ではその内容に胸が温かくなった。2015/01/07

27
ちょっと登場人物が若すぎたかな?もちろん大人の話もあるのですが。中学時代の自分と重ね合わせて読み進めました。それぞれの人物の思い悩むテーマは結構些細なことだったりしますが、学生って一所懸命悩んだり考えたり自分なりにしていたんだろうなぁと懐かしくなりました。2013/10/06

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