出版社内容情報
道元の不朽の名作は「経営指南の書」だった。
道元の不朽の名著『正法眼蔵』は、ただの仏教書ではない、企業経営者にとって必須の心得を説いた「経営指南の書」なのだ。
近代経営学に特徴的な「人を動かす」発想では、現実の企業経営はうまく行かない。いったい人はほんとうに操作できるのか。「操作主義」を超えて、人を管理し自由に動かしたいという考えから「自分が自由になる」、これを仏教では「空」という。己がどう動くかによって他の人々が連動するかどうかが決まる、これを「諸法無我」という。
▼著者は「仏道マネージメントのすすめ」を説いて、国内・海外の企業家から絶大な信頼を集める経営コンサルタント。東洋思想に注目しはじめた現代経営学の最先端を紹介しつつ、いまこそ企業経営は道元禅師の名著「正法眼蔵」に帰れ、と主張する。
▼仏教は一人ひとりにとって人生の指針であると同時に、経営幹部にとっては企業を繁栄に導く座右の銘である。リーダーは、一般社員に見えないものを見、聞こえない声を聞いて、「自己を忘れて」企業経営に没頭せよ。そのとき初めて、「万法すすみて自己を修証する」だろう。
●はじめに
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[I]どうして正法眼蔵か ――「正法眼蔵」に入る前に
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[II]智慧 「摩詞般若波羅密(まかはんにゃはらみつ)」 ――マネージメントに必要な力
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[III]創造性 「現成公案(げんじょうこうあん)」 ――問題の把握と解決の条件
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[IV]変革力 「法華転法華(ほっけてんほっけ)」 ――変化に動揺する人と変化を起こす人
●参考文献
内容説明
この一冊で企業経営が変わる!企業家から絶大な信頼を集めるコンサルタントの真髄。経営幹部に求められる「空の経営」「諸法無我」とは。
目次
1 どうして正法眼蔵か―「正法眼蔵」に入る前に(アジアに回帰してきた世界;近代経営学を超えて ほか)
2 智慧「摩訶般若波羅密」―マネージメントに必要な力(大いなる智慧―「照見五蘊皆空」;「敬礼は般若波羅密」―智慧への尊敬が解決力 ほか)
3 創造性「現成公案」―問題の把握と解決の条件(「悟りは迷いを増やす」―上司こそ迷いが生じる;「万法すすみて自己を修証する」―まわりからの証明があってこそ ほか)
4 変革力「法華転法華」―変化に動揺する人と変化を起こす人(「法華の唯有」―変化は大生命の贈りもの;法華転と転法華―変化に動じる人、変化を起こす人 ほか)
著者等紹介
村山幸徳[ムラヤマユキノリ]
マインドズーム代表取締役社長、日本環境開発代表取締役会長、仏教学博士、教育学博士。1948年新潟県柏崎の日蓮宗僧侶の家に生まれ、国際平和活動・宗教活動に関わり、衆議院議員政策秘書などを務めたのち、1998年「都市開発」と「企業経営」のコンサルティングを行うシンクタンク「株式会社マインドズーム」を設立。日本各地で「正法眼蔵」などの仏教哲学を基礎とした経営指導やビジネスマン向けのセミナーを実施して高い評価を得ている。海外にも熱心な支持者が多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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