出版社内容情報
人生の晩年をいかに生きるか。引き際の哲学。
高い業績をあげ評価された人が、なぜ晩節を汚してしまうのか。政治家や経営者の実例を交えながら、人生の締めくくりの難しさを考える。
「君らには任せておけない。私がやらねば…」「このままでは死ねない。最期まで見届ける…」。功成り名遂げて、長寿で健康な人ほど、このような思いにとりつかれてしまうもの。だが、権力や役職にしがみついて、国家や会社を衰退させる場合はもとより、後進や家族のいらざる障害となるケースがしばしば見られる。本書では、渋沢栄一、田中角栄、小沢一郎といった政治家、財界人をはじめ、柳田國男、谷崎潤一郎といった学者や文人、さらに市井の人々の実例もあげながら、「晩節を全うする人生はいかに可能か」を考える。多かれ少なかれ、「晩節とは汚れてしまうもの」と著者は冷徹に分析する。だからこそ、心の準備が必要なのだ。「健康と長寿を第一の目的としてしまう生き方は間違っている」「晩節を全うする、だれにでもできる簡便な方法は、読書だ」等々、著者ならではの心構えを説いている。波瀾の人生でも、平凡な人生でも、変わらずにやってくる「老い」と向き合うヒント。
●序章 「晩節」を迎える前に
●第一章 晩節を全うする
●第二章 晩節を汚す
●第三章 終わりよければすべていい!?
●第四章 人生に四節ある
●終章 晩節を汚さないための心得10カ条
●あとがき
内容説明
「君らには任せておけない。私がやらねば…」「このままでは死ねない。最期まで見届ける…」功成り名遂げて、長寿で健康な人ほど、このような思いにとりつかれてしまうもの。だが、権力や役職にしがみついて、国家や会社を衰退させる場合はもとより、後進や家族のいらざる障害となるケースがしばしば見られる。本書では、政治家や学者をはじめ、市井の人々の実例もあげながら、「晩節を全うする人生はいかに可能か」を考える。非凡、平凡な人生にかかわらずやってくる「老い」と向き合うヒント。
目次
序章 「晩節」を迎える前に
第1章 晩節を全うする
第2章 晩節を汚す
第3章 終わりよければすべていい!?
第4章 人生に四節ある
終章 晩節を汚さないための心得一〇カ条
著者等紹介
鷲田小彌太[ワシダコヤタ]
1942年、札幌市生まれ。大阪大学文学部哲学科卒業。同大学院文学研究科哲学・哲学史専攻博士課程修了。三重短期大学教授を経て、札幌大学教授。専門は、哲学、倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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