陸奥宗光とその時代 (新装版)

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B40判/ページ数 569p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569775883
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0030

出版社内容情報

激動の時代に日本の命運を担い、日本近代外交の基礎を築いた陸奥宗光。明治日本の存続と尊厳を守り抜いた外交官の波乱の生涯を描く。

権力闘争に敗れた父の失脚で城下を追われ、復讐に燃えて才学双全の人となった陸奥宗光。

▼その切れ味の鋭さゆえに、後に「カミソリ大臣」と呼ばれるようになる若き日の陸奥は、勝海舟・坂本龍馬の知遇を得て、勝海舟の海軍操練所、次いで坂本龍馬の組織する海援隊に入り、坂本龍馬と行動を共にした。

▼坂本龍馬は「(刀を)二本差さなくても食っていけるのは、俺と陸奥だけだ」と陸奥を高く評価するが、その扱いづらい個性的な性格のため、生前の陸奥を真に理解し、才能を発揮させようと親身になったのは、坂本龍馬と伊藤博文、西園寺公望の三人しかいなかったと、著者は言う。

▼並々ならぬ才覚で日清戦争後の三国干渉を乗り切り、明治維新後の日本の生存と尊厳を守り抜いた男の生涯を通して、近代日本の命運を描く。

●第一章 父と子 ――爛熟する十八世紀文化 
●第二章 自得翁 ――江戸時代エリートの思想的遍歴 
●第三章 明治維新 ――革命と硝煙の時代へ 
●第四章 鵬翼折る ――プロシア的軍事国家の出現 
●第五章 冬の鶯 ――土佐のいごっそうに振り回される 
●第六章 蛍雪の功 再び ――獄中の勉強三昧 
●第七章 蛍雪の功 三たび ――プロシア的憲法でよいのだろうか? 
●第八章 日本のデモクラシー ――近代国家への模索 
●第九章 日本の憲政 ――世界に誇るサムライ・デモクラシー 
●第十章 議会民主主義の最初の挫折 ――暴力的な大選挙干渉 
●第十一章 条約改正問題 ――不平等条約に泣いた半世紀 
●第十二章 朝鮮半島における日清の角逐 ――帝国主義と帝国主義の争い 
●第十三章 東学党の乱 ――朝鮮は清国の属国か 
●第十四章 開戦へ ――不退転の決意 
●第十五章 開戦外交 ――当面の干渉を防ぐ 
●第十六章 豊島沖の海戦 ――大日本帝国の夜明け 
●第十七章 日本軍の快勝 ――中国の戦略倒れ、日本の戦術倒れ 
●第十八章 戦争の終局 ――時間と競争の戦争 
●第十九章 三国干渉 その一 ――李鴻章の老獪かえって愛すべし 
●第二十章 三国干渉 その二 ――他策なかりしを信ず 
●最終章 陸奥の死 ――デモクラシーの未達成に憾みを残しつつ 
●あとがき 
●文献目録 
●陸奥宗光 年表 

内容説明

かつて日本の生存と尊厳を守り抜いた外交官がいた!坂本龍馬から一目置かれた男。日清戦争後の三国干渉を乗り切ったカミソリ大臣。その波乱の生涯を描いた不朽の名作。

目次

父と子―爛熟する十八世紀文化
自得翁―江戸時代エリートの思想的遍歴
明治維新―革命と硝煙の時代へ
鵬翼折る―プロシア的軍事国家の出現
冬の鴬―土佐のいごっそうに振りまわされる
蛍雪の功再び―獄中の勉強三昧
蛍雪の功三たび―プロシア的憲法でよいのだろうか?
日本のデモクラシー―近代国家への模索
日本の憲政―世界に誇るサムライ・デモクラシー
議会民主主義の最初の挫折―暴力的な大選挙干渉
条約改正問題―不平等条約に泣いた半世紀
朝鮮半島における日清の角逐
東学党の乱―朝鮮は清国の属国か
開戦へ―不退転の決意
開戦外交―当面の干渉を防ぐ
豊島沖の海戦―大日本帝国の夜明け
日本軍の快勝―中国の戦略倒れ、日本の戦術倒れ
戦争の終局―時間と競争の戦争
三国干渉その一 李鴻章の老獪かえって愛すべし
三国干渉その2 他策なかりしを信ず
陸奥の死 デモクラシーの未達成に憾みを残しつつ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mimi

0
天才陸奥の一生が辿った思想的政治的遍歴を振り返る。日清戦争前後の綱渡り外交の内幕を詳細に記している本。2010/12/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/312422
  • ご注意事項