出版社内容情報
深い悲しみのなかで、どう向き合えばいいのか――。禅の教えと著者のエピソードを交えて、「丁寧に生きること」を考える一冊。
枡野俊明[マスノシュンミョウ]
建功寺住職、庭園デザイナー
目次
第1章 お別れとは何か(本質はそれでも生き続ける;その人の思いを感じる ほか)
第2章 大切な人とのお別れが近いあなたへ(悔いを残さないお別れとは;「思い出」と「ありがとう」を文字にして渡す ほか)
第3章 悲しみから立ち直れないあなたへ(二年経つ頃にはモノから心が解き放たれる;法事は「気づき」を与えられる機会 ほか)
第4章 愛する人が、あなたに教えてくれること(旅立った人たちが授けてくれる智慧;残された人たちを癒す花たち ほか)
著者等紹介
枡野俊明[マスノシュンミョウ]
1953年神奈川県生まれ。曹洞宗徳雄山建功寺住職、庭園デザイナー、多摩美術大学環境デザイン学科教授。玉川大学農学部卒業後、大本山總持寺で修行。「禅の庭」の創作活動を行ない、国内外から高い評価を得る。芸術選奨文部大臣新人賞を庭園デザイナーとして初受賞。ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章を受章。2006年『ニューズウィーク』日本版「世界が尊敬する日本人100人」に選出される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たかこ
16
#読了 枡野俊明さんの言葉はいつも心にじわっと沁みこんでくる。「人は必ず死を迎える。」当たり前で当然のことと頭では理解しているけれど、心ではなかなか理解できない。死のありようは個人的なもので、他の人と同じものはない。だけど、近しい人をおくったことのある経験は、きっと何かの支えになるに違いないと感じている。死にゆく人の肩代わりはできないから、自分が生きているうちは、死にゆく人が生き抜くことのお手伝いができたらいいのかもしれない。と、旅立った人たちが教えてくれているのかもしれない、と思うこの頃…。2021/10/22
sachi
16
虚無感に襲われそうになった時に出会えた本。偶然にも我が家の宗派と同じ曹洞宗の御住職様がお書きになった本だった。読み進めていくと心に積もった雪が解けていくよう。優しさでふんわりと包まれていく感じがした。それでいいんだよと言ってもらえた気がして、少しずつ気持ちの整理もできそう。「大切な人が残してくれた清らかな心を感じることで悲しみは癒される」2017/03/21
ikedama99
3
朝に少しずつ読む本。人の死についての内容ではあるが、それに付随しての周りの在り方、心の持ち方などなど・・読むことで、いずれは迎える死への接し方などを心の持ち方を少しはイメージできただろうか。2018/01/19
えーじ
2
祖母の死をきっかけに手にとってみた。「亡くなった人からは、愛用品なその有形のものだけでなく、やりたかったことや、好きだったことなど無形のものをこそ、受け継ぐことが大事なのです」という部分に納得。2017/07/26