PHP文庫<br> やめたくてもやめられない人―ちょっとずつ依存の時代

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PHP文庫
やめたくてもやめられない人―ちょっとずつ依存の時代

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  • サイズ 文庫判/ページ数 205p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784569765266
  • NDC分類 493.155
  • Cコード C0130

出版社内容情報

精神安定剤、睡眠薬、抗うつ薬などへの依存構造がなくならないのはなぜか? 現状を分析し「依存症の時代」を生き抜く方途を探る。

【著者紹介】
精神科医

内容説明

覚醒剤や抗うつ薬の安易な乱用はなぜ起きるのか?薬物依存の怖さがこれだけ喧伝されていながら、それでもドラッグに手を染め、「やめたくてもやめられない」状態に陥む人々が少なくないのはなぜのか?「依存症」の根底に潜む願望や幻想を生み出した現代社会の構造と問題点を、ネットやゲーム、ギャンブルへの依存などの事例も交えながら解説する

目次

第1章 違法薬物をやめたくてもやめられない人(なぜミュージシャンが違法薬物を使用するのか?;あのビートルズも… ほか)
第2章 合法薬物をやめたくてもやめられない人(深刻化する合法薬物への依存;精神不安から依存症への扉は簡単に開かれる ほか)
第3章 薬物なき依存、「ちょっとずつ依存」に囲まれた現代(嗜癖―自己破壊的行為;ギャンブル依存症 ほか)
第4章 やめたくてもやめられない人を生み出す現代社会の闇(依存症が増えた時代背景とは;アイデンティティを失い混乱する日本人 ほか)

著者等紹介

片田珠美[カタダタマミ]
精神科医。京都大学非常勤講師。広島県生まれ。大阪大学医学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。人間・環境学博士(京都大学)。フランス政府給費留学生としてパリ第8大学精神分析学部でラカン派の精神分析を学ぶ。DEA(専門研究課程修了証書)取得。パリ第8大学博士課程中退。精神科医として臨床に携わり、臨床経験にもとづいて、犯罪心理や心の病の構造を分析。社会問題にも目を向け、社会の根底に潜む構造的な問題を精神分析的視点から研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

リョウ万代ホーム施主|貯金おじさん

46
合法的な薬物も多用すれば依存をもたらします。良く考えたら、栄養ドリンクに依存気味の私。気をつけねば。2016/07/04

リキヨシオ

33
違法薬物、合法薬物、飲酒、タバコ、ギャンブル、ネット、買い物…止めたくても止められず自分の人生を破壊するまで依存に陥っている現代人は多い。成果主義に変貌した社会と一度でも失敗できないプレッシャー、個々の自尊心の低下と限界は曖昧になっているけど諦めきれない気持ち…結局誰もが何かしらの「依存」に陥っている。だから何に依存するかどう自分と向き合うかが重要だと思う。自分は〇〇に耐性がある!と言う人もいる。でも「耐性」がある人だからこそより脳は多くの快楽を求めて依存に陥る。最近話題の覚醒剤は改めて怖い存在だと思う。2016/03/01

踊る猫

15
あらゆる規範が解体してどう生きれば良いのか分からなくなった時代に、自分であることに疲れてしまい、なおかつ他人から求められるがままに/競争社会を生き延びんと奮闘しなくてはならなくて、その結果「依存症」は始まるのかもしれない。具体的に役に立つ提言は書かれておらず、その意味では肩透かしを食らうかもしれないが問題をここまで平たく炙り出した筆致はなかなかのもの。どう「あきらめる」か……自分に無限の可能性があると考えず、社会との折り合いをつけて程々に生きるか。そこで重要なのは生真面目さではなくユーモアなのではないか?2017/09/08

takakomama

2
合法薬物でも乱用すれば依存性に陥ってしまうと知って、怖いです。ギャンブルやネット、ゲーム、買い物など依存対象はいろいろ。実際に起きた事件の解説もあって、わかりやすかったです。事件の原因を分析しても、依存症に有効な解決法が見つからないのが歯がゆいです。薬に頼りすぎたり、日常生活に支障がでるほど何かにのめり込まないように、何事もほどほどにしないと・・・ パチンコが好きな夫と、ネットやゲームが好きな息子なので、他人事ではないのかもしれない。2016/02/12

peco

1
科学が進んで可能なことが多くなり過ぎたために、諦めきれない人、現実の自分を受け容れられないという意味では、自己愛が強く空虚な万能感から足がすくんでしまっている人も同じ。 ボーダーの人も含めたら精神疾患が生じやすくなっているのだろう。それに加え、精神科と製薬会社のプロパカンダがそれを増長している。気分が落ち込むことがあるって、本当は当たり前のことなのにね。 AIも進んでくる今後、人がどんどん病的になる傾向はさらに増長するだろう。2017/01/16

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