内容説明
エレンの家には、ちょっとした庭がある。庭のまんなかには、りっぱなりんごの木が立っている。この木が、エレンと友だちのオッレの、いちばんのあそび場。白い花のさく春、みどりの葉がしげる夏、赤色、黄色の実のなる秋…、ふたりは、一年じゅう、木の上であそんでいる。ところが、ある年の冬、あらしがやってきて、りんごの木がたおれてしまった。あああ!おきにいりのえだも、おれて…。
著者等紹介
クルースヴァル,カタリーナ[クルースヴァル,カタリーナ][Kruusval,Catarina]
1951年、スウェーデンのハルムスタッド生まれ。ヨーテボリ大学芸術産業学部(現デザイン工芸学部)でグラフィックデザインを学んだのち、絵画の教師、図書館員などの仕事を経て、フリーのイラストレーターになる。2000年にオッティリア・アーデルボリ賞を受賞
ひだにれいこ[ヒダニレイコ]
本名、枇谷玲子。1980年、富山県生まれ。2003年、デンマーク教育大学児童文学センターに留学。2005年、大阪外国語大学(現大阪大学)卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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majsan
22
そうそう、スウェーデンの家庭ってこんな感じ。家も町並みも!冬に電気が止まっちゃって、暖炉の火で暖まるというのも、田舎では毎年聞くことです。エレンの庭の大きな大きなりんごの木。りんごの白い花が咲く春、秘密の隠れ家にもなる夏、りんごがたわわに実る秋、そして冬。友達のオッレとの遊び場になっている大切な木が冬のある朝、倒れてた!春になったら新しい木を買うというお母さんの言葉にワクワクしながら春を待つ子供達。物語も素敵だけど、私は絵も大好き!スウェーデンではエレンシリーズの本が何冊も出ています。2013/08/31
mntmt
15
子どもたちの季節がりんごの木を中心に巡っています。煮込んだりんごに牛乳をそそいで食べてた。おいしそう!脇役の犬や猫もいい感じ。スウェーデンの絵本。2016/02/24
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
8
エレンの家の庭にあるりんごの木。秋にはたくさんのりんごがなるだけではなくて、友だちのオッレとの遊び場にもなってます。けれど冬の嵐でりんごの木が倒れてしまい…。2023/04/20
ヒラP@ehon.gohon
7
【再読】大人のための絵本2025/01/03
ナハチガル
6
スウェーデンの作家とのことだが、なんだか日本の絵本にあるような、既視感のあるなつかしい絵だ。ほのぼのとしていて、予定調和でなく、オチらしいオチもなくて、こういうのも悪くないけど、あまり印象にも残らなかった。そういえば先日ドイツ語の先生から聞いた話によると、ドイツではジャガイモのことをErdapfel(大地のリンゴ)と呼ぶ地方があって、それは味が似ているからなんだって。確かに生でかじると食感は似ているかも?C。2016/08/28