出版社内容情報
仏教を中心に、宗教的なものの見方・考え方を紹介。戸惑い・不安を抱え、傷つくことも多い現実社会を生きるための叡智をやさしく説く。
目次
第1章 「あきらめ」のすすめ―思うがままにならないことを、思うがままにしようとしてはいけません(あきらめ―ものごとの本質を明らかにする;人事―人間の努力と天命・神の意志は無関係 ほか)
第2章 希望を持つな―未来を悩まず、今日を楽しく熱心に生きればいいのです(唯我独尊―欲望を否定すれば自由になれる;ご利益―神仏を信ずることが「救い・よろこび」 ほか)
第3章 「いいかげん」のすすめ―がんばってはいけません。ゆったりと人生の旅を楽しみましょう(中道―努力も怠惰も「いいかげん」が大切;平常心―いざというときのために平生を大切にしておく ほか)
第4章 ご縁を大切に―この世にはほとけさまがお考えになったいろんな配役があるんです(縁―人間は不完全。補いあって生きてゆこう;〓(そっ)啄同時―相手と呼吸がぴったり合うのは大事。だが気楽に考えよう ほか)
著者等紹介
ひろさちや[ヒロサチヤ]
1936年、大阪府生まれ。東京大学文学部印度哲学科卒業。同大学院人文科学研究科印度哲学専攻博士課程修了。65年から85年まで、気象大学校教授を務める。膨大で難解な仏教思想を、逆説やユーモアを駆使してやさしく説く語り口は、年齢・性別を超えて好評を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かよぴー
14
図書館でたまたま目に止まった本。「いいかげん」のすすめ のいいかげんは、けして中途半端にするとか適当とかではな無く、お風呂に入った時の湯加減のようなにその人にとっての「良い加減」無理をしない。頑張らない。 「あきらめ」のすすめは、思うがままになるか、ならないか見極めて「明らかにしなさい」など人生ゆっくり楽しみましょう 的な事が書かれてます。良い言葉が一杯書かれており、気が楽になる感じ。解説で筆者自らもなかなか実践出来てないこと、仏教の教えを学んでも、すぐ忘れるとあり私にとって一番良い言葉でした。2015/04/13
かに
4
真面目や善人が報われない・救われない。神の加護がない。というのは違う。 真面目な人間や善人は、自分が真面目・善人である、まさにその事によって救われている。 真面目・善人でいられるのは、自分の力によるものではなく、神仏の加護によるもの。 その人の出会ってきた人・生きてきた環境・家族・起こってきた出来事によって、真面目な人や善人になれる。その全ては運命であり、神仏のおかげ。不幸なことが起きても真面目な人のまま、善人のままでいられることが救い。2023/02/12
ぽんぽこ
3
「少欲知足」をモットーに生きる私にとって、これは読んで良かったと思える本でした。「カルペ・ディエム(現在を楽しめ)」という言葉に出会えたのも良かったです(奈々様の歌にこんなタイトルのものありましたよね)。「思うがままにならないことを、思うがままにしようとするな!」すごく耳が痛くて、気をつけないと改めて思わされました。2023/03/05
shinchan
3
「人生がんばらなくて 全てほどほどにして 何でも楽しみながらいきましょう。」と 「思うがままにならないことを思うがままにしようとしないこと」 これで 私は大いに救われました。世の中で毎日苦しみ、鬱になっている人の大半は これの逆をやっているように思います。ながーーーい人生なので まじめ一筋では絶対に息切れします。 ”全て中道 いいかげんで行こうと思った瞬間に気持ちが楽になりました。 行き詰まったときのバイブル、座右の書にしようと思いました。2011/05/09
まゆみ
2
何度も読み返したい本だった。2013/10/05
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