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修羅の剣〈下〉―幕末の天才剣士・仏生寺弥助

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  • サイズ 文庫判/ページ数 327p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569673455
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

貧農から出て幕末随一の名を馳せた剣豪の生涯。

練兵館で免許皆伝を得た弥助は、仏生寺一流の名を得る剣士となる。しかし無垢にして無頼の魂は、動乱の京都に散った。感動長篇、完結!

21歳になり、練兵館助教・仏生寺弥助の剣名は揺るぎないものとなっていた。師の斎藤弥九郎は、読み書きを学び、出世への道を歩むように勧めるが、弥助は頑なに拒み、恋女房のおまきとの平穏な生活だけを望む。しかし道場主が息子の新太郎に替わり、おまきを病で失うと、弥助の練兵館での居場所はなくなっていった。

▼死を求めるように闘いの日々に身を投じていく弥助。そのなかで出会った三人目の女性おつたとの儚い交わり……。やがて幕末の動乱に揺れる京都で、弥助を待つのは凄絶なる運命だった。

▼貧しく、学問もない一人の若者が、剣一筋に名を挙げながら、その純粋さ、不器用さのために悲劇へと突き進んでしまう物語は、数々の真剣勝負の迫力ある描写とともに、読む者の胸を打つ。著者会心の剣豪小説、感動の後編。                                                           

●おまき 
●桂小五郎 
●赤城おろし 
●京の雨 

内容説明

21歳になり、練兵館助教・仏生寺弥助の剣名は、「仏生寺一流」の必殺技とともに江戸中に響いていた。それでも師の出世話を固辞し、恋女房おまきとの平穏な生活をのぞむ弥助。しかし道場主が二代目に替わり、おまきを病で失うと、死を求めるように闘いの日々に身を投じていく。やがて動乱の京都で、この純粋無垢にして無頼な魂に訪れた凄絶なる運命とは―。著者会心の剣豪小説、感動の後編。

著者等紹介

津本陽[ツモトヨウ]
1929年、和歌山市生まれ。東北大学法学部卒業。サラリーマン生活を経て、小説家を志す。1978年、『深重の海』で直木賞受賞。1995年、『夢のまた夢』で吉川英治文学賞受賞。2005年、菊池寛賞受賞。1997年、紫綬褒章受章。2003年、旭日小綬章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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