出版社内容情報
太宰治の代表作2編が文字を大きく完全復刻。
現代の若者も支持し続ける、太宰治の代表作2編を完全復刻。文字をグッと大きく読みやすくしました。巻末に綿矢りさのインタビュー付。
「恥の多い生涯を送ってきました」(『人間失格』)、「富士には月見草がよく似合う」(『富嶽百景』)の名フレーズで知られる両作品は、太宰晩年のすべてを注ぎ込んだ傑作VS安定した時代の名文が味わえる傑作、という好対称を成している。
▼自殺する1ヶ月前に完成した『人間失格』は太宰治の半生を綴った遺書といえる作品。自分以外の人間すべてを極度に恐れ、自殺未遂を繰り返し、薬物中毒となった彼の果てとは……。
▼一方、太宰治の人生において充実した時期に書かれた『富嶽百景』は井伏鱒二と共に富士、御坂峠に滞在していた頃の作品。
▼当時、井伏氏の紹介で見合いをし、翌年、結婚している。そんな幸福な時期の彼の爽やかな心情が、富士の情緒と共に随所に散りばめられている。
▼この対照的な明暗二作品を、大きな字、豊富なふりがなと註記でじっくり味わえる。解説:太田治子、鑑賞:童門冬二、特別インタビュー:綿矢りさ、PHP文庫オリジナル編集。
●人間失格
●富嶽百景
●解説 ――二つの作品をつなぐもの(太田治子)
●鑑賞 ――私だけの太宰さん(童門冬二)
●特別インタビュー ――「人間失格」を読んで、デビュー作を書きました。(綿矢りさ)
●太宰治・略年譜
内容説明
「恥の多い生涯を送って来ました」(『人間失格』)、「富士には月見草がよく似合う」(『富嶽百景』)の名フレーズで知られる両作品は、太宰晩年のすべてを注ぎ込んだ傑作VS安定した時代の名文が味わえる傑作、という好対照を成している。そんな二作品が、大きな字、豊富なふりがなと註記でじっくりと味わえる。
著者等紹介
太宰治[ダザイオサム]
作家・小説家。本名:津島修治。明治42年(1909)6月19日、青森県下有数の地主の子に生まれる。弘前高校(現・弘前大学)卒。東京帝国大学中退。大学在学中より井伏鱒二に師事。昭和23年(1948)に玉川上水において山崎富栄と入水心中をはかり命を絶つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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