PHP文庫<br> 仕事の報酬とは何か―人間成長をめざして

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PHP文庫
仕事の報酬とは何か―人間成長をめざして

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  • サイズ 文庫判/ページ数 179p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569670669
  • NDC分類 159
  • Cコード C0130

内容説明

何のために働くのか。素朴であるが故に、深みのあるこの問いに、あなたは、どのような答えを出すだろうか。高い収入を得るため、社会的な地位を得るため。しかし、働く目的はそれだけではない、と著者は言う。一生懸命に働くことによって、目には見えないが、決して失われることのない、尊い報酬を得ることができると説く。深い感動を呼んだ『なぜ、働くのか』につづく、書籍講話第二弾。

目次

第1話 目に見えない三つの報酬/能力・仕事・成長
第2話 腕を磨くことの喜び/職業人としての能力
第3話 いかにして腕を磨くか/呼吸・着眼・心得
第4話 いかにして師を得るか/問われる心の姿勢
第5話 仕事を残すことの喜び/作品としての仕事
第6話 いかにして仕事を残すか/共感と志を求めて
第7話 人間を高めることの喜び/人間としての成長
第8話 いかにして人間を高めるか/心の世界に処する力
第9話 決して失われぬ報酬/歩みを終えるとき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤枝梅安

30
田坂さんの本3冊目。今回は「師匠」を得るためには「驕った心を捨てる」ことという言葉が印象に残った。田坂さんは「操作主義」を激しく批判している。相手を自分の思うように動かすのではなく、自分のほうから相手に歩み寄り「共感」することを説いている。また「志」と「野心」の違いにも言及し、「志」が仲間への共感の根幹と位置付けている。最後に、「仕事の報酬は人間的成長」であり、それは後に続く人たちに受け継がれていく最高にして唯一の報酬と結んでいる。部分的に大げさな言い回しもあるが、筆者の熱い思いが伝わってくる。2011/02/01

シカマル

12
仕事から何を得るのか。目に見えないものにこそ目を向けよ、と教えられる。働く心構えを改めて正された感覚。印象に残ったワード『私淑』、『あの方は、良き仕事を残された』、『心の生態系』。2016/11/27

Taizo

8
仕事の報酬には2種類ある。「結果として与えられる報酬」と「自ら求めて得るべき報酬」だ。収入や地位といった前者も無論大事だが、筆者は後者こそ仕事の報酬とするべきだ、と主張している。では「自ら求めて得るべき報酬」とは何か?筆者はそれを「能力」「仕事」「成長」の三つにあるとする。「能力」は仕事を通して身に付く実践的な力、「仕事」は仲間と残す作品、「成長」は仲間との仕事を通した人間的成長と言うようにまとめている。 身につけるためには「私淑」と「反省」、この二つが大事だと筆者は異なる本でも繰り返し主張している。2019/09/26

J.M.

7
自分の残した仕事は「作品」という考えに、勇気付けられた。また、経験だけが豊かなマネージャーからは「見識」が伝わってこないという記述があり、自分自身がやってきたことを一般化するとどのような見識が得られるか、と都度反省しなければと思った2016/05/23

ただぞぅ

6
経験だけが豊かな上司になってはならない。一流のプロフェッショナルはその高度な「スキル」を磨くために必ず「経験」の後の「反省」を行っている。しかし経験が蓄積し仕事を通じて「スキル」を磨いてきたが「見識」や「知恵」が伝わってこないのは一つの「経験」における無数の問題点に着目し、何を着眼するかである。ただ業務をこなすだけでなくいろいろ考え考察する大切さを感じた。2022/07/11

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