私はだんだん氷になった

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  • サイズ 46判/ページ数 280p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784576221465
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

――この小説は私の黒歴史であり、これからの黒歴史になるだろう。

少女の心を繊細に描く著者が描き出す、辛い現実を生きられなかった少女たちが、誰にも言えない恋をしたがゆえの――禁断の黒歴史ミステリ。

美しい少女・氷織の父である、有名登山家の信春はエベレスト登頂間際で猛吹雪に巻き込まれ凍死した。
愛する父を失ったショックで声を失った氷織は心を閉ざし、学校では居場所を失い、やがて母の再婚相手である義父から性的虐待を受けるようになる。
氷織の唯一の生きる糧はアイドル「四宮炭也」の推し活だけになっていった。
しかし、SNSで感染病流行によってライブが中止になったことを嘆くと、不謹慎だと大炎上してしまう。
批難と擁護のDMが相次ぐ中、ある一件のメッセージを開いたとき、氷織の心臓は跳ねた。
それは密かに憧れていた炭也の【なりきり】からだったからだ。
以降、二人は文字上で逢瀬を繰り返すようになり、やがて氷織は顔も見たことのない相手に、依存するほどの恋に落ちていくが……。
それはすべての悲劇のはじまりだった。

内容説明

登山家の父の遭難死、心を閉ざした氷織に降りかかる、いじめ、虐待。安らぎは推しアイドルのなりきりとのメッセージの交歓だけだったが―。

著者等紹介

木爾チレン[キナチレン]
1987年生まれ。京都府出身。大学在学中に応募した短編小説「溶けたらしぼんだ。」で、新潮社「第9回女による女のためのR‐18文学賞」優秀賞を受賞。美しい少女の失恋と成長をナ逓た『静電気と、未夜子の無意識。』(幻冬舎)でデビュー。その後、少女の心の機微を大切に、多岐にわたるジャンルで執筆し、作品表現の幅を広げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yukaring

68
読み進めるほどに綾辻さんの帯コメントが心に刺さる。重い十字架を背負うような息苦しさ、つらいのに止められない毒をはらんだ1冊。いじめや虐待で傷ついた少女達。情け容赦のないこの世界で彼女たちが生きていく術は推しのアイドルを応援すること。そして次第に推しアイドルの“なりきり”とのメッセージ交換に逃避していく彼女たちがたどり着いた先は…。タイトルの『氷』が万華鏡のように変化し、謎が謎を呼ぶ展開とまるで入れ子構造のような仕掛けに目を見張る。「幸せになりたい」そんな彼女達の願いに心をかき乱される重量感のあるミステリ。2024/11/04

62
木爾チレン氏の作品を読むのは二冊目です。表紙に一目惚れして読みました。「みんな蛍を殺したかった」と少しだけリンクしているのが嬉しかった。私の知らないネットのどす黒い部分とか書かれていて、そんなこともあるんだ?と興味深かった。帯に書かれている通り、これは黒歴史といって差し支えない内容でした。まさに冷たくて鋭い氷のペンと、熱くて甘い毒入りのインクで――。書かれたこの作品は私の心を抉った。 2023/09/11

sayuri

62
心の奥底に隠していた少女達の闇を暴き出す黒歴史ミステリ。これは相当エグい。主人公は容姿端麗な女子高生・絢城氷織。名の知れた登山家だった最愛の父が遭難死した事で彼女の人生の歯車が狂い出す。転入した高校での壮絶なイジメ、母の再婚相手からの性的虐待。唯一の生き甲斐はアイドル・炭也の推し活だったが、コロナウイルス拡大によりライブは中止。それを機にSNSで炭也の「なりきり」との交流が始まる。もう危険な香りしかしないがネットの中に救いを求め彷徨う彼女達から目が離せない。SNS全盛時代の今、リアルにありそうで恐ろしい。2022/11/13

のりオバ

50
表現が上手い。そして情景が見えるような表現。時おりクスッと笑える😊某アイドルグループのファンのなりきり小説かと思いきやストーリーは殺人や同性愛と意外な方向へ進み最後までミステリー満載で読者を飽きさせなかった😃とても面白かった😆2022/10/13

ひめか*

49
前作の蛍と続けて読むのがおすすめ。今度はアイドルオタクの話で、前半の推しへの想いやライブの高揚感には共感。夢小説は知ってても、こうしたなりきりの世界は知らなかった。実在するアイドルグループの名前、曲名など全て文字っており、ここまで現実と同じで良いのかと思うが、ファンはより楽しめそう。義父に性的暴力受けたり、なりきりの背後も苦しい過去を背負っていたり重い場面が多かった。前作同様それぞれの黒歴史が連鎖して悲劇が起こるが、前作よりも穏やかなラスト。過去の傷が今の苦しみや行動につながっていて、全てが黒歴史で辛い。2024/06/06

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