内容説明
人はいつ、哲学しはじめたのだろうか。トゥーキュディデースの歴史記述、エウリピデスの悲劇、華開く古代ギリシア文化の精髄を味わいながら、近代へと注ぎこむギリシア精神を捉える。
目次
第1章 神話から歴史へ―ヘロドトスの『ヒストリア』
第2章 人間洞察と歴史記述―トゥーキュディデースとペロポネソス戦争(上)
第3章 アテネ民主主義の運命―トューキュディデースとペロポネソス戦争(下)
第4章 ギリシア悲劇の近代性―アイスキュロス、ソフォクレス、エウリピデス
第5章 近代哲学に響くギリシア悲劇―ヘーゲルとニーチェの哲学
第6章 恋愛小説としてのプラトン対話篇―アリストファネス、プラトン
第7章 ギリシア文化の影響力―遠近法の歴史
著者等紹介
佐藤康邦[サトウヤスクニ]
倫理学、哲学。東京大学名誉教授。主な著書に『カント『判断力批判』と現代』(岩波書店、第18回和辻哲郎文化賞受賞)などがある。1944年東京都生まれ。1973年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。同大学教養学部社会科学科助手。1977年東洋大学文学部専任講師。1980年同大学助教授。1989年同大学教授。1996年東京大学大学院人文社会系研究科教授。2006年東京大学名誉教授、放送大学教授。2014年放送大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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