内容説明
武田信玄に仕え、没落した家を見事に再興した謀将・真田幸隆。信州上田城に二度、徳川軍を迎え、さんざんに打ち負かした智将・真田昌幸。天下分け目の関ヶ原に際して、父と袂を分かち、家を存続させた賢将・真田信之。大坂の陣で鮮やかな戦いを展開し、家康の心胆を寒からしめた名将・真田幸村。戦国武将のなかでもひときわ輝きを放つ「真田」の活躍を描いた短篇小説七篇を収録。
著者等紹介
細谷正充[ホソヤマサミツ]
文芸評論家。1963年生まれ。時代小説、ミステリーなどのエンターテインメントを対象に、評論・執筆に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぜんこう
12
真田幸隆、昌幸、信之・幸村、幸綱の4代の真田家に関して書かれた短編7編。信之の妻(本多忠勝の娘)の稲姫(小松姫)の話は初めてでした。めっちゃいい戦国時代の侍の妻ですね。真田の治めるところに住んでみたいなぁ・・・戦乱は嫌やけど(^^;)2014/02/21
マカロニ マカロン
6
個人の感想です:B。今年(2016)の大河ドラマは『真田丸』で、真田さんに全く興味がなく見ていなかったが、11月に入ってクライマックスの大坂冬の陣となったので、2話連続で見た。この本はそんな真田3代とその後を手際よく7人の作家が短編小説で紹介してくれる。徳川方についた真田信之とその妻稲姫(小松姫)の話が特に印象に残った。敵味方に分かれて関ヶ原を戦う武将の妻の心境と行動が潔かった。真田は結局、大阪城でも徳川方でも信用されていなかったわけだが、真田信之の93歳の執念で真田家は明治維新まで存続できたのだろう。2016/11/25
はせこー
4
真田一族の生きざまは面白い。2015/05/26
siopop
3
戦国期に活躍した真田家の人々の物語を、大勢の作家さんが書いた短編集です。 軽く読めるし、お手軽なのにそこそこ面白いです。 僕には最終章にあった「獅子の眠りが」一番印象的だったのですが、巻末の解説を読むと、どうやらこの短編にはお話を膨らませて書かれた長編が存在するとの事、こちらも読んでみたくなりました。どちらかと言うと弟の幸村や父親と比べて陰の薄い感のある信之の、生き残ってしまった後のお話が興味深いです。 2013/08/21
いえのぶ
2
真田幸隆から大助、幸道の代までの真田家の歴史に則してのアンソロジー。大勢の作家の様々な作品が楽しめる。2023/10/12
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