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内容説明
ウサ耳オメガの理人は、幼い頃に耳の切除をして以来オメガ性を隠してきた。アパレル会社の広報として働き始め、圧倒的アルファの風格を放つ同僚のデザイナー・汐見に惹かれていたが、「一目惚れなんて信じない」と強がって素直になれない。一人になって汐見への態度を反省する日々。あるときヒート中の情緒不安定な姿を見られてしまい…?「ギャップにやられた。可愛いがすぎる」。寂しがり屋のひねくれウサギがとろとろになるまで甘やかされる、不器用な獣耳オメガバース恋。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きょん
31
Ωの為のアパレルメーカーデザイナー×アパレル広報に転職したΩ。Ωだけケモミミが生える為、成人すると耳を切除して外見で分からない様にするのが慣例の世界。事故に遭い子供の頃に耳を切除した為や両親や世間の差別感情にさらされ自己肯定感が非常に低い受の心情が辛い。Ω差別の描写として描かれているけど、全てのマイノリティに対する差別に置き換えて考えられる問題だなと思う。人間の器が大きく誠実な攻に愛されて幸せになって欲しいな。2021/01/22
しましまこ
24
ケモ耳バンザーイって読み始めたんだが、オメガのみケモ耳って酷い世界じやないか。素直になれないタレ耳くんもお仕事も楽しかったんだが。2021/01/23
beniko
17
KU。とても面白かった。オメガバースと獣耳の融合ですが、獣耳がΩのみというのがミソ。社会の中での多数派と少数派、ありのままの自分を認めてもらえる大切さが感じられるいいお話でした。Ωであることを隠して必死に自分を律して生きてきた理人が少しずつ自分自身の痛みに気付く過程やONとOFFのギャップが良くて、泣きっぱなしの理人につられて、ほぼ泣きながら読了。人たらしで包容力ある汐見も、好きだからこそ不器用になる一面があったのも◎。来栖が嫌な奴じゃなくて良かった。恋愛面や、それぞれの両親との関わりまで、大満足な一冊。2021/05/26
とうふ
15
ウサ耳×オメガバース設定なので甘めの可愛らしいお話かと思ったら、ウサ耳を失った主人公理人の切なめなお話でとても良かった。好きな人がヒートにも関わらずフェロモンにあてられてくれない悩みだったり、許可なく両親にウサ耳を取られてしまった悲しみだったりと、心理描写が細かくて良き。汐見とくっつく時のヒートの時の可愛さだったり、汐見がとてつもなく理人の事を実は考えていて想っていた感じも好きだなぁ。海野さん初読みだったのだけど他作品も読んでみたい。2021/08/22
イカまりこ
11
KindleUnlimited オメガバの設定がおもしろかった。Ωだけが生まれながらにケモ耳持ってて見た目ですぐバース性が分かる。αとβにはさほど違いがなくバース性の検査には膨大な実費がかかり、Ωでないならαもβも検査するのは稀という世界。Ωがケモ耳切除するのもありだと思うし、失ったことで心が乱されるのもありだと思った。垂れ耳のウサ耳オメガがこの設定にぴったり合ってたと思う。ケモ耳がちょっと苦手で遠ざけてた本だけど、読んでよかった。受けのギャップがかわいい!2021/12/07
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