内容説明
「五・七・五」で詠む俳句―それは、世界一短い詩。十七音の言の葉は、心を癒し、励ましてくれる不思議な力を秘めています。花鳥風月や季節のうつろい、ふるさとや大切な人を想う心…詠み人の想いに触れながら、つらいときや苦しいとき、あなたの心の支えとなる「この一句」を見つけてみませんか?本書では、著者が日頃から愛誦する“大切な一句”を、四季のうつろいとともに紹介します。
目次
春の句(花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ(杉田久女)
春の鳶寄りわかれては高みつつ(飯田龍太) ほか)
夏の句(うき我をさびしがらせよ閑古鳥(松尾芭蕉)
涼しさや鐘をはなるる鐘の声(與謝蕪村) ほか)
秋の句(たましひのたとへば秋のほたるかな(飯田蛇笏)
白露や死んでゆく日も帯締めて(三橋鷹女) ほか)
冬・新年の句(ゆびさして寒星一つづつ生かす(上田五千石)
白をもて一つ年とる浮鴎(森澄雄) ほか)
著者等紹介
黛まどか[マユズミマドカ]
神奈川県生まれ。1994年、『B面の夏』50句で第40回角川俳句賞奨励賞受賞。同年、俳句サークル「東京ヘップバーン」発足。1996年、新感覚の俳句誌「月刊ヘップバーン」創刊・主宰(2006年、通巻100号を機に終刊)。1999年、北スペイン・サンチャゴ巡礼道900kmを徒歩で踏破したのに続き、2001~2002年、四季にわたり5回訪韓し、釜山からソウルまでの道のり500kmを踏破。2002年、『京都の恋』にて第2回山本健吉文学賞受賞。2005年より「日本再発見塾」呼びかけ人代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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