出版社内容情報
懐かしい東京の風景と記憶をたどった名随想集。
巣鴨の庚申サマ、渋谷村、深川の芭蕉庵……東京に暮らして80年の著者が、達意の筆によって古き良き町や人々の面影を綴った名随筆集。
お台場・丸の内・六本木をはじめ、ここ数年の都内の再開発には目を見張るものがある。しかし、その一方で、谷中・根津・千駄木に代表される江戸の昔を髣髴とさせる地区も、静かなブームとなっている。江戸開闢以来、数百年の歴史を背負いながら、古き良き時代の記憶をかき消していく「東京」。変転きわまりないこの巨大都市は、いったいどこへ向かうのだろうか。
▼世界中を旅しながら、優れた文明論・紀行を物してきた著者は、巣鴨に生まれ、八十年近くを東京に過ごしてきた生粋の「東京人」。巣鴨・大塚・渋谷・中野・深川・銀座・神保町……と、思い出の地にかつての面影をたどりながら、この都市が内包する文化的深み、多様な住人たちの息づかいを見事にあぶり出していく。古き東京を知る人には懐かしさと共感にあふれ、若い世代には新たな発見と出会える好著となった。
▼東京をこよなく愛するすべての人に贈る、達意の名随想集。
▼『ぼくの東京夢華録』を改題。
内容説明
江戸開闢以来、数百年の歴史を背負った東京。しかしめまぐるしく姿を変え、古き良き時代の記憶をかき消していく東京…。八十年近くを東京に過ごしてきた著者は、思い出の地にかつての面影をたどりながら、この巨大都市が内包する文化的深み、多様な住人たちの息づかいを見事にあぶり出していく。東京をこよなく愛するすべての人びとに贈る、達意の名随想集。
目次
巣鴨の庚申サマ
染井の墓地
大塚“一犬伝”
渋谷村「丘の上の家」
武蔵野
杉並の大宮八幡
秩父おろし
中野・川島町
「変る新宿…」
角筈、十二社にて〔ほか〕
著者等紹介
森本哲郎[モリモトテツロウ]
1925年、東京生まれ。東京大学文学部哲学科卒、同大学院社会学科修了。朝日新聞東京本社入社、学芸部次長、朝日新聞編集委員を経て、1976年退社。以後、評論、著述に専念。1988~1992年、東京女子大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
navyblue
-
- 電子書籍
- 「C62ニセコ」殺人事件 - トラベル…