出版社内容情報
恵美押勝の野望に挑む蝦夷たちの戦いを描く!
帝を自在に操り、権勢をふるう恵美押勝は、黄金をねらって陸奥支配の野望を抱く。対する蝦夷たちの秘策とは――好評大河小説の第2弾!
奈良の都を震撼させた橘奈良麻呂の乱の鎮圧から、3年半が過ぎた天平宝字四年(七六〇)秋――。ライバルを葬った藤原仲麻呂は、恵美押勝と名を変え、新帝を操って強大な権勢をふるっていた。朝廷で授刀衛の役職を得ていた蝦夷の若者・牡鹿嶋足と、同志の物部天鈴は、押勝の野望が陸奥に向けられることに危機感を募らせる。陸奥の平和を守るため、蝦夷たちの戦いが始まった!
▼押勝に対抗する勢力をいかに育てるか。大宰府の吉備真備を都に戻すことで政局を転回させようと目論む嶋足たちは、続いて怪僧・道鏡に接近。しかし、急速に孝謙太上天皇の寵愛を得ていく道鏡の存在が、物語を意外な方向に展開させていく。
▼『炎立つ』『火怨』に続く著者渾身の大河長編である『風の陣』は、すでに第一弾
[立志篇]が文庫化され、今回は第二弾の文庫化。04年12月中旬には第三弾
[天命篇]が単行本として刊行される。壮大な歴史ロマンの相貌が、いよいよ明らかになる!
●隙風
●野風
●烈風
●向かい風
●淫風
●風聞
●裂き風
●涼風
●風巻き
●風来衆
●蛮風
●乱れ風
●爆風
●風に靡く
●風雷
●鎮風
内容説明
橘奈良麻呂の乱が平定され、三年半が過ぎた天平宝字四年(七六〇)秋―。奈良麻呂を葬った藤原仲麻呂は、恵美押勝と名を変え、新帝を操って強大な権勢をふるっていた。黄金をねらい、陸奥支配の野望を抱く押勝に対し、牡鹿嶋足、物部天鈴らの智略を尽くした戦いが始まる!平城京の激しい権力闘争の渦中にあって、蝦夷の平和を守るべく奮闘する若き英傑たちを活写した歴史大河ロマン第二弾。
著者等紹介
高橋克彦[タカハシカツヒコ]
昭和22年(1947)、岩手県生まれ。早稲田大学卒。昭和58年、『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞を受賞し、文壇デビュー。昭和61年に『総門谷』で吉川英治文学新人賞、昭和62年に『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、平成4年に『緋い記憶』で直木賞、平成12年に『火怨』で吉川英治文学賞を受賞した
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感想・レビュー
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