出版社内容情報
真田家の礎を築いた智謀の将の生涯を活写する。
「六連戦」を旗印とし、天下に名を轟かせた真田一族。その家祖というべき幸隆の、武田信玄麾下にその人ありといわれた活躍を描く力作!
名将ぞろいの武田軍団において、敵方の堅牢な城を次々に攻め落とし、主君信玄の絶大なる信頼を得ている男がいた。かつて小豪族ゆえに領地を追われ、流浪の日々から復活した真田幸隆である。
▼信玄の父である武田信虎らの連合軍に領地を奪われた幸隆は、当初武田晴信(のちの信玄)に仕えることをためらっていた。しかし山本勘介の仲介で晴信に謁し、北信濃攻略の案内役を任されると、めきめきと頭角を現していく。
▼信玄が失敗した戸石城攻略を調略によって成功させるなど、主に「智謀」を駆使して戦功を重ねた幸隆は、武田軍団指折りの智将としての地位を築く。そんな彼が定めた「六連銭」の旗印――三途の川の渡し賃である六文の銭の図柄は、命すら惜しまぬ戦いを繰り広げる真田家の象徴として、息子の真田昌幸、孫の信之・信繁(幸村)に引き継がれていった。
▼のちに天下に勇名を馳せる真田家、その家祖の知られざる生涯を見事に描いた力作。文庫書き下ろし。
●第1章 流浪の日々
●第2章 再起の糸口
●第3章 甲斐の若虎
●第4章 隻眼の使者
●第5章 晴信と幸隆
●第6章 無血略取
●第7章 川中島
●第8章 磐石の布石
●第9章 上州攻略へ
●第10章 六連銭の旗印
●第11章 雲の往還
内容説明
名将ぞろいの武田軍団において、「調略」によって敵方の堅牢な城を次々に攻め落とし、主君信玄の絶大なる信頼を得ている男がいた。かつて小豪族ゆえに領地を追われ、流浪の日々から復活した智将・真田幸隆である。のちに天下に勇名を馳せる真田一族の智謀の系譜は、まさに「六連銭」の旗印を創始した幸隆にこそ源流があった。その知られざる波瀾の生涯を見事に描く力作小説。
著者等紹介
小川由秋[オガワヨシアキ]
1940年生まれ。1965年早稲田大学第一政経学部卒業。同年、学陽書房に入社し、地方自治関係の単行本を中心に企画・編集に携わる。ベストセラー『小説 上杉鷹山』(童門冬二著)など、歴史・時代小説も多数手がけた。童門冬二氏が編集代表の同人誌『時代』の同人として小説を発表している。本名・高橋脩
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