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ドコモが銀行を追い抜く日―消費者とインフラを制するものが金融を制す

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  • サイズ B6判/ページ数 229p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784569652399
  • NDC分類 338
  • Cコード C0034

出版社内容情報

携帯電話による決済から金融業の未来を占う。

おサイフケータイの普及は決済手法を変える。電子マネーから携帯クレジットへ。金融事業に乗り出したドコモが銀行を脅かす日は近い。

ケータイの進化が止まらない。「おサイフケータイ」の登場に続いて、2006年1月にSuicaが携帯電話に乗った「モバイルSuica」がスタート。ついに、携帯電話が切符や小銭の替わりになるだけでなく、クレジット機能も果たしはじめた。

▼この意味するところは、小額決済の金融市場に通信業界が殴りこみをかけているということ。消費者(利用者)がケータイによる決済に慣れてしまうと、買い物から交通運賃の支払い、果ては消費者金融までが通信業界の手中に収まるかもしれない。

▼Suicaの使い勝手のよさを一度体験した人ならわかるだろうが、かざすだけで決済ができることが習慣化されれば、それが当たり前になってしまう。すでにおサイフケータイは1200万台を超え、10人に1人の割合だ。

▼銀行でお金の出し入れをするだけが金融の役割ではない。ケータイ決済の時代に向けた通信業界と金融業界が入り乱れての戦国時代の行く末を描いた。

●プロローグ ドコモがiDで宣戦布告 
●第1章 電子マネー競争元年 
●第2章 ドコモのクレジット事業参入までの歩み 
●第3章 ドコモiDの収益構造とその全貌 
●第4章 クレジット業界の新旧勢力の激突 
●第5章 世界最大となった三菱UFJフィナンシャルグループの戦略 
●第6章 岐路に立つ三井住友フィナンシャルグループのゆくえ 
●第7章 みずほフィナンシャルグループの動向と戦略 
●第8章 メガバンクが小額決済分野に一斉参入! 
●第9章 揺れるVISAインターナショナルの思惑 
●第10章 携帯クレジットで山積みするこれだけの問題 
●第11章 ドコモは銀行へと邁進する

内容説明

JR東日本のSuicaの成功が、携帯クレジットの可能性を広げている。それはメガバンクが独占してきた金融市場をドコモが奪取することを意味している。いまや老若男女ほとんどの日本人がもっている携帯電話。そこにクレジット機能が付加されたとき、プラスチックのカードは姿を消し、小額決済の金融市場は銀行のものではなくなり、通信業界のものとなる。au、ソフトバンク、トヨタ、クレジット会社、メガバンクなどが入り乱れての金融激戦時代の幕開けを読む。

目次

ドコモがiDで宣戦布告
電子マネー競争元年
ドコモのクレジット事業参入までの歩み
ドコモiDの収益構造とその全貌
クレジット業界の新旧勢力の激突
世界最大となった三菱UFJフィナンシャルグループの戦略
岐路に立つ三井住友フィナンシャルグループのゆくえ
みずほフィナンシャルグループの動向と戦略
メガバンクが小額決済分野に一斉参入!
揺れるVISAインターナショナルの思惑
携帯クレジットで山積みするこれだけの問題
ドコモは銀行へ邁進する

著者等紹介

岩田昭男[イワタアキオ]
1952年生まれ。ジャーナリスト。幅広いジャンルで活躍するが、とくにクレジットカード業界、ソフトウエア業界、インターネット、携帯電話などについて詳しい。最近は、ネットでも活躍。オールアバウトジャパン「クレジットカード・サイト」のガイドを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

shimojik

0
「銀行」の定義がなんか微妙だった。ただ、身体拡張/認証そのものである携帯電話で、貨幣や金融の流通/決済を管理する方法を考えると新しい何かがあるというのは分かる。貨幣の流れと情報の流れは同じインフラで語れるかもしれない。でも、この本は6年前の本だが、今のところ追い抜いてないなあ。 2012/09/23

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