出版社内容情報
物理学を代表する二大理論が一冊でわかる本。
相対性理論と量子論は、ともに近代物理学のベースをつくり関連している理論。二つを一冊の本でわかりやすく解説する初めての試み。
相対性理論と量子論は20世紀の科学を動かした2大理論。前者は時間と空間、光の速度について考え、宇宙の姿を解き明かす。一方、後者は原子や電子などミクロの世界を扱い、半導体部品やナノテクノロジーといった科学技術とも関係する。だが、両者の相性は悪く、アインシュタインは終生量子論に納得しなかったという。
▼とはいえ、この宇宙全体の理論から微粒子の世界を扱う理論まで、さまざまな科学者が関わり、英知を闘わせたドラマがある。そこで、本書では、シャーロック・ホームズやモリアティ教授を登場させ、ストーリー仕立てで物理の2大理論を紹介した。また、内容の解説部分もQ&A方式でわかりやすくまとめ、数式を極力使わず、図やイラストで理解しやすいように工夫した。
▼子どもから大人まで、2つの理論を1冊で楽しみながら概略をつかんでいただきたい。物理の入門書としてだけでなく、読み物としてもおすすめである。
●第1章 ホームズと相対性理論
●第2章 みるみるわかる相対性理論
●第3章 ホームズと量子論
●第4章 みるみるわかる量子論
目次
第1章 ホームズと相対性理論(ホームズ、光の問題に取り組む;光の媒質「エーテル」の謎を追う ほか)
第2章 みるみるわかる相対性理論(絶対視されていた時間と空間;光の速度はなぜ一定の値になるのか? ほか)
第3章 ホームズと量子論(ホームズ、最大の苦境に陥る;天才モリアティ教授の驚異の業績 ほか)
第4章 みるみるわかる量子論(相対性理論さえしのぐ量子論のすごさ;月はどっちに出ている? ほか)
著者等紹介
佐藤勝彦[サトウカツヒコ]
1945年、香川県生まれ。京都大学大学院理学研究科物理学専攻博士課程修了。東京大学大学院理学系研究科教授、ビッグバン宇宙国際研究センター長、日本物理学会会長。理学部長・大学院理学研究科長(2001~2003年)を務める。理学博士。専攻は宇宙論・宇宙物理学。「インフレーション理論」をアメリカのグースと独立に提唱、国際天文学連合宇宙論委員会委員長を務めるなど、その功績は世界的に広く知られる。1989年に井上学術賞、1990年に仁科記念賞受賞。2002年に紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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