出版社内容情報
戦国の象徴「城」をめぐる栄枯盛衰の物語。
いまなお威容を誇る城、史跡として名をとどめる城……戦国時代、武将たちの権力のシンボルだった城の誕生から終焉までを活写する。
武田信玄が巨大な城を築かなかったのはなぜか
▼不落の要塞といわれた石山本願寺が灰燼に帰したのはなぜか
▼播磨三木城城主・別所長治がいまなお慕われているのはなぜか
▼安土城の両翼の一つを占めた天下の名城・坂本城を築いた明智光秀はなぜ謀叛を起こしたのか
▼小田原城以上に巨大で堅固な城をつくれと命じた秀吉の真意は何だったのか
▼城を築くのが男子の本懐だった戦国時代、武将たちはどんな思いで自らの威容を誇ったのか。本書は、後世に名を残す武将たちが「一国一城の主」にのぼりつめるまでの壮絶な生きざまと、やがてその城が消えていくまでのドラマを描いたもの。
▼躑躅が崎館、吉田郡山城、長篠城、古処山城、米沢城など、いまは城址が残るのみだが、旅行で訪れた人の多くがロマンを掻き立てられるのは、やはり日本人にとって城というのは特別な思い入れがあるのだろう。本書を読むと全国の城を訪ねて歩きたくなること間違いない。
●序章 信長、秀吉、家康の城
●第1章 斎藤道三と岐阜城
●第2章 武田信玄と躑躅が崎館
●第3章 毛利元就と吉田郡山城
●第4章 顕如光佐と石山本願寺城
●第5章 別所長治と播磨三木城
●第6章 奥平信昌と長篠城
●第7章 明智光秀と坂本城
●第8章 秋月種実と古処山城
●第9章 伊達政宗と岩出山城
●第10章 直江兼続と米沢城
●第11章 島津義弘と鹿児島(鶴丸)城
●第12章 豊臣秀吉と大坂城
内容説明
信玄が巨大な城を築かなかったのは?要塞・石山本願寺が灰燼に帰したのは?別所長治がいまなお慕われているのは?大坂城が巨大で堅固な造りになったのは?男子の本懐だった「城」をめぐる栄枯盛衰の物語。
目次
信長、秀吉、家康の城
斎藤道三と岐阜城
武田信玄と躑躅が崎館
毛利元就と吉田郡山城
顕如光佐と石山本願寺城
別所長治と播磨三木城
奥平信昌と長篠城
明智光秀と坂本城
秋月種実と古処山城
伊達政宗と岩出山城
直江兼続と米沢城
島津義弘と鹿児島(鶴丸)城
豊臣秀吉と大坂城
著者等紹介
津本陽[ツモトヨウ]
1929年、和歌山市生まれ。東北大学法学部卒業。サラリーマン生活を経て、小説家を志す。1978年、『深重の海』で直木賞受賞。1995年、『夢のまた夢』で吉川英治文学賞受賞。1997年、紫綬褒章受章
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