やさしい人―どんな心の持ち主か

加藤 諦三【著】

ＰＨＰ研究所（2005/01発売）

• サイズ B6判／ページ数 315p／高さ 20cm
• 商品コード 9784569639857
• NDC分類 159
• Cコード C0012

出版社内容情報

「やさしさ」について心理学的に解明する。

「やさしさ」とは何か？　「やさしい人」とはどういう人か？　人間関係が殺伐とした時代に求められている心のあり方を追究する。

「どんな人が好きですか？」と聞かれれば、ほとんどの人は、「やさしい人」と答えるであろう。また、自らが「やさしい人」でありたいと思っているのも、ほとんどの人にあてはまる感情だろう。しかし、この「やさしさ」ほど、定義づけがやっかいなものもない。一体、皆が触れてみたいと感じる「やさしさ」の本質とは何なのか？　本書では、それについて知り、「やさしい人」であるための、自分の心との向き合い方をわかりやすく教える。

●第1章　なぜやさしくなれないのか　
●第2章　やさしさへの道しるべ　
●第3章　励ましのパワー　
●第4章　本当のやさしさ・偽りのやさしさ　
●第5章　傷つきやすい心のおさめ方　
●第6章　甘えの超克　
●第7章　自分と向き合う　
●第8章　やさしさは幸せの源

内容説明

人はやさしくなれれば、生きることは楽になる。でも、なかなかやさしくなれない。それは、やさしくなるためには、心の葛藤を解決しなければならないし、やさしい人と接しなければならないからである。目立たないけれどいちばん尊い生き方。本当の「やさしさ」を心の奥から抽き出す心理学。

目次

第１章　なぜやさしくなれないのか
第２章　やさしさへの道しるべ
第３章　励ましのパワー
第４章　本当のやさしさ・偽りのやさしさ
第５章　傷つきやすい心のおさめ方
第６章　甘えの超克
第７章　自分と向き合う
第８章　やさしさは幸せの源

著者等紹介

加藤諦三［カトウタイゾウ］
１９３８年、東京に生まれる。東京大学教養学部教養学科を経て、同大学院社会学研究科修士課程を修了。１９７３年以来、度々、ハーヴァード大学準研究員をつとめる。早稲田大学教授、ハーヴァード大学ライシャワー研究所準研究員、日本精神衛生学会理事、産業カウンセリング学会理事
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[団塊シニア]

アンデルセンのひなぎくの話、イソップ物語のオウムの話の事例を交えてのやさしさについての本質が語られており共感できる内容が詰まった一冊である。

2015/08/13

[きいろ]

やさしさってなんだろうなと手に取った。毎日毎日疲れたやら、忙しいやら、愚痴や体調不良、身内のあれやこれや、自虐発言などで、一体 いつが普通の状態なんだと、ただ日々を楽しく過ごすことがなぜできないのか？よくわからない人の対応に気持ちがついていかなくなったのだけれど、本書にはそういう人について①「疲れた」は言葉通りの意味ではない。だから必要以上に「疲れた」と騒ぐ②解決を求めているのではなく、つらさに耐えている自分を認めてほしい③具体的な解決策を出されると、傷つく

2019/06/02

[かなーな]

私情で色々と辛い事があり、たまたまブックオフで手に取った。やさしい人。全ページを食い入るように読み、心に刻みました。救われました。学びました。自分の未熟さを実感しました。執着ではなく愛着を持って世界に存在したい。2018年、本書によって生まれ変わったような気分でスタートできました。改めて全てに感謝。本年も気ままによろしくお願い致します。

2018/01/08

[みろひき]

やさしさという事が分からなくなってしまったので読んでみた。会社に精神的にバランスの取れない人が居て、周りの人たちは何かって言うと「かわいそう」「大丈夫？」と言いつつ、そうなった根本的な原因の追究まではしてあげてない。「かわいそう」と言ってる私って優しいと、自分に酔っているだけに見えてしまう。この本にも、相手と信頼関係が薄いのであれば、そっと見守る方が良いと書いてあった。私も今までどおり、傍観者を決め込もうと思う。

2009/07/31

[Jas]

ありのままの自分を受け入れる。ありのままの自分で生きる。そうすればエネルギーが湧いてくる。これに尽きる。自分を満足させられれば、人に優しくできる。『会社を出ればそこはあなたのお城。そして、時間を忘れよう。お腹が空いたら食べよう。』

2020/02/15