出版社内容情報
躍進著しい中国の工場現場を専門のコンサルタントが探訪。はたして中国は日本を追い抜けるのか。技術と経営に関する新鮮な生情報。
SARS騒ぎで、さぞかし中国経済が打撃を受けたと思いきや、なんと中国政府予想では成長率8パーセント台と、騒動などどこ吹く風。あれだけ猛威を振るったSARSも、いまやすっかり終息した感がある。
▼本書は、躍進著しい中国の工場現場を、プロのコンサルタントの眼から見た詳細なレポートである。生産現場の正確な状況は、技術のわかる専門家でなければ診断できない。本書の著者は、海外経験豊富な技術・調達のプロ集団である。彼らの透徹した眼が中国モノづくりの本当の実力を、流通も含めた多角的な視点から診断している。
▼日本に比べると、確かに中国の工場は問題山積である。人材の質や基礎教育の欠如など、まだまだ改善の余地がある。しかし、その進歩のスピードは尋常でない。ちょうどかつての日本がそうであったように。2008年のオリンピック、2010年の万博と、中国は高度成長路線に乗ることができるのか? その答えが本書にある。
●第1章 中国“モノづくり”の実力を診る!
●第2章 プロキュアメント・イン・チャイナ<中国から日本へ、世界への調達戦略>
●第3章 コンサルタントがみた「中国工場の現実」(1)<現場管理からみた人の使い方>
●第4章 コンサルタントがみた「中国工場の現実」(2)<上海工場でのモノづくり>
●第5章 生産からのホップ、ステップ、アップ<開発へのさらなる躍進>
内容説明
中国は日本を追い抜けるか?プロの眼が見通した中国モノづくりの本当の実力と将来展望。調達・生産・流通・人材など多角的視点から、強さと弱さを徹底分析。
目次
第1章 中国“モノづくり”の実力を診る!(空港に降り立ったときから;中国のモノづくりの評価)
第2章 プロキュアメント・イン・チャイナ―中国から日本へ、世界への調達戦略(こうすれば競争力ある調達先がみつかる;こうすれば競争力ある価格で買える ほか)
第3章 コンサルタントがみた「中国工場の現実」1―現場管理からみた人の使い方(中国工場のマネジメントレベル;中国人従業員の仕事観と定着率 ほか)
第4章 コンサルタントがみた「中国工場の現実」2―上海工場でのモノづくり(進出企業の悩みと課題;上海地区モノづくりの現場の一断面 ほか)
第5章 生産からのホップ、ステップ、アップ―開発へのさらなる躍進(日本企業の中国開発事情;中国から世界へ―ハイアール・TCLの現実)