出版社内容情報
地名ごとに京都の歴史・文化を解説する。
「やましろのくに」から「平安京」を経て現代の京都にいたるまでの歴史・文化とは? 地名ごとにエピソードを交えてわかりやすく解説。
内容説明
町の中心にあるのになぜ「新京極」?「先斗町」の名前は鴨川とポルトガル語に由来する?京都には、千二百年にわたる人々の営みが、地名として今なお息づいている。本書は、地名や寺社の由来から、京都の歴史を掘り起こし、その魅力を浮き彫りにする。第1部では、「やましろのくに」から、政治の中心となった平安京、祇園祭誕生までの変遷を辿る。第2部では、河原町、御室、宇治など、洛中から洛外までの地名を取り上げ、余すところなく解説。見所すべてを味わい尽くすための京都案内決定版。
目次
第1部 京都の町の歴史―山代の国から洛中・洛外へ(「やましろのくに」の誕生;政治都市の成立;宗教文化都市への変貌)
第2部 京都の地名を読む(洛中(京都御所周辺;東西本願寺 ほか)
洛西(衣笠・等持院;御室・鳴滝 ほか)
洛外(宇治;八幡 ほか))
著者等紹介
森谷尅久[モリヤカツヒサ]
1934年、京都府生まれ。立命館大学大学院文学研究科修士課程修了。大津市史編纂委員、京都市史編纂所研究員、京都大学人文科学研究所講師を経て、1982年、京都市歴史資料館初代館長に就任。現在、武庫川女子大学教授。専門は中・近世史、京都の祭りの研究
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
120
錦小路の由来が糞小路だったと言うのが衝撃的だった。2010/02/14
HANA
61
題名から京都の過去を深堀りしていくような内容だと思ってたんだけど…。前半は中世までの歴史、後半は御所や京都駅前、衣笠や嵐山といった名所案内といった風で、他の京都本と似たり寄ったりの内容でちょっと残念。このタイトルだから京都独特の地名とそれに関わる歴史や蘊蓄を期待してたのだけど。歴史も紹介されている場所も初心者には優しいだろうけど、京都本を読みなれている身としては何度も読んだようなものばかりで目新しさが無かったかなあ。名所が多く昔訪れた場所も多く懐かしさを感じながら読んだけど、やはりもう一捻り欲しかった。2022/04/05
うえ
8
本書には宗教文化都市、という表現が出てくるが、仏教、神道だけでなく、御所近くには同志社大学もあるわけで、なるほど確かに宗教都市だなと考えさせられる。更には聖アグネス教会に、宣教師ヴォリーズ設計の大丸ヴィラまであり、まさに「近代名建築の展示場」なのだろう。新島襄旧宅は「一、二階の四周にベランダをもつ和洋折衷の瀟洒な建物」という表現がされている。時間が出来たら行ってみたいものだが、とてもそんな余裕はないのだけれども。2019/08/25
じょういち
4
途中から寺の縁故紹介になっている。面白いのはむしろ第1章のまちの歴史についてだった。2012/07/22
三日月
4
とても興味深い内容なのですが、見たいときに京都の町の全体図や細かい地図が載っていなくて、結局別の地図を引っ張りだしてこなければならないところが残念でした。でも通りの名前一つにも歴史が垣間見えるところが京都って感じです。2010/05/13
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