出版社内容情報
今日一日、めいっぱい生きてみましょう!
イタリア人はなぜ、自分らしく生きることができるのか。繊細さと大胆さのはざまで微妙なバランスを取りながら「軽やか」に生きる人たちの姿を描く。
多くの日本人がイタリア人に抱いている印象は、「ちょっといいかげんで陽気」。しかし当然のことながら、そんなに単純ではないことは生活をすればよくわかる、と著者は語る。1986年にイタリアへ渡って以来、ミラノで生活をする著者は、イタリア人の特性は価値観、人間関係、生活様式など、すべてにわたる「多様性」だと説く。そして、多様性を理解しているからこそ、社会と個人、伝統と革新、情熱と理性、寛容と厳格、平凡と非凡といった対立する要素をバランスよく融合できるのだと語る。それゆえ、他人や世間といった外部要因に縛られないために、彼らは時として利己主義に見えることもあるが、軽やかに人生を楽しんでいるという。
▼本書は、そんな頑固で軽やかなイタリア人の日常生活を描きながら、閉塞感に覆われている日本でも「軽やか」に生きるための、ヒントを提供する一冊だ。
[イタリア人になる方法]
●しぐさ
●センス
●ヴァカンス
●男と女
●政治
[毎日のエッセンス]
●コーヒー
●新聞
●犬
●散歩
●食べ物
[こんなイタリア人]
●フランチェスコ
●パオロ
●アンナ
内容説明
なぜ、朝は一杯のコーヒーから始まるのか。なぜ、食べ物にこだわるのか。なぜ、男性は女性に優しいのか―。そこにはイタリア人なりの理由がある。そして、生活を演出するための工夫がある。毎日をめいっぱい自分らしく生きることで、人生を豊かにしていくイタリア流の生き方を紹介。
目次
イタリア人になる方法(しぐさ―街の中の名役者たち;センス―ファッション・インテリア;ヴァカンス―一カ月のヴァカンスをそつなく過ごす方法 ほか)
毎日のエッセンス(コーヒー―コーヒーなしでは生きられない;新聞―ただの新聞とあなどることなかれ;犬―犬、あー、犬 ほか)
こんなイタリア人(フランチェスコ―左官職人;パオロ―国有鉄道塗装・清掃職;アンナ―学生運動の残した跡)
著者等紹介
椎名香織[シイナカオリ]
1962年神奈川県生まれ。成城大学文芸学部国文学科卒業。東京デザイナー学院卒業後、86年にイタリアへ渡る。87年よりミラノの建築デザイン事務所「デパス・ドゥルビーノ・ロマッツィー」でインテリアデザイナー・インダストリアルデザイナーとして勤務。イタリア人と結婚し、ミラノ在住
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