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出版社内容情報
日本に最も近い韓国、済州島こそ日韓の架け橋。
済州島出身者である著者が、この島の歴史、風土、価値観を分析し、日本人に最も近い韓国人の素顔を描いた渾身のノンフィクション。
済州島は、朝鮮半島から約80キロメートル、日本の対馬から約240キロメートル離れた海上に位置する、人口約54万人の島である。深く韓国に根をおろしているが、この島独特の雰囲気があり、気候、風光、ことば、生活様式など、すべてが本土とどことなく違っている。
▼本書は、「海女の島」といわれる済州島の女性たちの生きざまを通じて、「もう一つの韓国」の実像に迫るノンフィクションである。独立心、労働意欲が高く、結婚、出産後も仕事をやめない。彼女たちのことを著者は、「世界でいちばん強い女たち」と表現する。
▼彼女たちのあいだには、それを描く著者を含めて「日本をめざす」というテーマが根強くあるのだという。その生きざまはいずれも、現在の日本では「特異な苦労話」に属するのかもしれない。だが、同時に伝わってくるのは、われわれ日本人が過去に置き忘れてしまった「何か」である。ベストセラー『スカートの風』の著者が描く意欲作。
●はじめに 日本という国の「なつかしさ」
●第1章 斉州島海女の世界
●第2章 ムンジャの純情
●第3章 磯辺の光景、海辺の神々
●第4章 日本の海で潜る斉州島海女
●第5章 女が仕切る島
●第6章 在日斉州島人の話
●終わりに ある姉妹校の交流から
内容説明
ベストセラー『スカートの風』の著者が三年に及ぶ取材をもとに描いた渾身のノンフィクション。“世界でいちばん強い女たち”の素顔。
目次
はじめに 日本という国の「なつかしさ」
第1章 済州島海女の世界
第2章 ムンジャの純情
第3章 磯辺の光景、海辺の神々
第4章 日本の海で潜る済州島海女
第5章 女が仕切る島
第6章 在日済州島人の話
終わりに ある姉妹校の交流から
著者等紹介
呉善花[オソンファ]
1956年、韓国・済州島生まれ。韓国女子軍隊体験を持つ。1983年に来日し、大東文化大学(英語学専攻)の留学生となる。その後、東京外国語大学大学院修士課程(北米地域研究)を修了。現在、執筆のかたわら拓殖大学日本文化研究所客員教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。