千日回峰行 (増補新装)

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  • サイズ B6判/ページ数 243p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393133477
  • NDC分類 188.42
  • Cコード C0015

内容説明

断食・断水・不眠・不臥の堂入りの行など、比叡山に伝わる超人的な荒行、回峰行とは何か、十二年篭山行の大阿闍梨が、その全てを語る。“その後の回峰行者”の姿を、新たに増補。

目次

第1章 比叡の四季
第2章 出家―生い立ちから回峰行入行まで
第3章 回峰行とは
第4章 菩提を求めて―千日回峰行1
第5章 人々の祈願とともに―千日回峰行2
第6章 回峰行を生きる

著者等紹介

光永覚道[ミツナガカクドウ]
1954年山形に生まれる。1975年鶴岡工業高等専門学校卒業。得度受戒。1981年延暦寺一山・大乗院住職。1989年明王堂輪番拝命。1990年千日回峰行満行。北嶺大行満大阿闍梨。1996年3月1日十二年篭山行満行。2000年4月1日延暦寺一山・南山坊転住職。2000年12月1日明王堂輪番交替。現在、南山坊住職(比叡山麓南善坊に住す)
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感想・レビュー

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Hiroki Nishizumi

4
とても遠い世界の出来事のように思っていたが、阿闍梨の話す内容は馴染みやすそうなことが多く、興味深く読めた。真言宗と天台宗の違いも分かりやすかった。2018/01/10

emiko

2
当然ではあるが、阿闍梨さんでも性格はそれぞれ千差万別で、この方はかなり緻密な考え方をされるという印象が強い。回峰行というのは、自分との戦いだと思っていたが、全くの的外れであった事はショックである。「自力で生きてるなんて思ったら出来ません。皆さんの計らいで生かせてもらって、お不動さまに見守ってもらいながら行をさせてもらっているという気持がなかったらできないのです」そのように思えるまで毎日、厳しい行を積み重ねているのか。原点まで戻って、またスタートだな。 2022/12/25

JunTHR

2
千日回峰行、信仰が人間の能力を極限まで引き上げる最たる例。毎日30キロを100日続けて歩くだとか、9日間の断食・断水・不眠・不臥で読経だとか、ありえんだろう。で、そんな千日回峰行を成し遂げた大阿闍梨の光永さんのインタビューで驚くべきは、そのあまりの「普通さ」。ほとんど凡庸なレベルで、そこら辺に転がってるような人生観「感謝を忘れるな」「人間は一人では生きていけない」とか言い出すから、こちらは混乱する。ただそんな言葉すらも途轍もない重さで響くんだよ。千日回峰行と大阿闍梨はまったく恐ろしい。そして素晴らしい。2013/01/26

シードラ

2
昔、NHKのドキュメンタリーでこの行の特集を見てからずっと興味を持っていました。先日比叡山を訪れる機会があり、改めてこの行の厳しさを知ってもっと詳しく知りたくなったので購入しました。どうしてあんなに歩けるのか、堂入り前後、最中はどう過ごしているのかなど、とても興味深い内容になっています。堂入り直前の阿闍梨様のお顔の写真は必見だと思います。2010/09/10

Go Extreme

1
比叡の四季:1日の生活 最澄と比叡山 12年籠山行 信じ仰ぐということ 出家―生い立ちから回峰行入行まで:3年籠山行に入る 百日回峰行と常行三昧 回峰行とは:相応和尚のことなど 975日をもって千日とする 自利行と化他業の双修 合理的なシステムの礼拝行 菩提を求めて:今日の回峰行 一木一草に仏性を見る 明王堂参籠 堂入りの生理学ー欲望否定のメカニズム 人々の祈願とともに:苦難をバネにする 京都大廻り 1千日満行 護摩供を修する 12年籠山の満行 回峰行を生きる:いのち、生かされて 穏やかに生きる2021/10/20

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