出版社内容情報
海の道から花開いた独自の文化の歴史を語る。
海の道を縦横に行き来して独自の文化を花開かせた琉球王国。南海に弧をなす沖縄の島々を旅して沖縄の歴史を語った待望の歴史紀行。
沖縄は日本地図では日本の南端に位置する県ですが、世界地図を見ると東アジアの中央に位置することがよくわかります。このことからも、古来、地勢学上重要な地域だったことがわかります。かつて「万国津梁の国」と呼ばれ、中国、朝鮮、日本と交易し、遠く東南アジアとも盛んに交流して、平和で豊かな王国を築いた琉球王国。本書は伝説時代の琉球から、琉球王国黄金時代、島津統治、沖縄県までの歴史をコンパクトにまとめ、沖縄の将来にまで言及しています。
▼著者の陳舜臣氏は、沖縄のことを第二の故郷と表現し、これまでも『風よ雲よ』『旋風に告げよ』『珊瑚の枕』『戦国海商伝』『琉球の風』など、琉球を舞台にした小説を数多く描いています。そして、日本、中国、朝鮮のはざまでバランスをとりながら独自の文化を醸成していった沖縄に対する著者の愛着が、この一冊に凝縮されています。沖縄へ行く飛行機の中で読むのに最適の一冊です。
[琉球の歴史](1)伝説の時代の琉球 (2)三山時代 (3)琉球王国の興隆 (4)近世琉球への転換 (5)「沖縄県」の誕生 (6)今あらためて沖縄を考える
[沖縄におもう]
●もてなしの場
●伊東忠太博士のこと
●沖縄学の父・伊波普猷
●グスクの話
●柳田国男の『海上の道』 ほか
内容説明
南海の風と光に抱かれて浮かぶ沖縄の島々。沖縄はかつて万国津梁の国と呼ばれ、中国、朝鮮、日本と交易し、遠く東南アジアとも盛んに交流して、平和で豊かな王国を築いていた。沖縄が誇る琉球王国である。原色の花々が咲き誇り、珊瑚礁に囲まれた南国の楽園・沖縄。独自の文化を花開かせた沖縄を旅して、沖縄の歴史を語り、将来を見据える待望の歴史紀行。
目次
琉球の歴史(伝説時代の琉球―東アジアの“交易人”;三山時代―多重外交のはじまり;琉球王国の興隆―交易立国への道 ほか)
沖縄におもう(もてなしの場;伊東忠太博士のこと;沖縄学の父・伊波普猷 ほか)
対談(歴史小説『琉球の風』の世界)
著者等紹介
陳舜臣[チンシュンシン]
1924年神戸市生まれ。大阪外国語大学印度語科卒業。61年『枯草の根』で第7回江戸川乱歩賞を受賞して作家デビュー。67年、三千余枚の長篇(3部作)『阿片戦争』を書き下ろし、中国歴史小説の豊かな結実と称讃される。69年、『青玉獅子香炉』で第60回直木賞を受賞し、作家としての地位を不動のものとする。今日まで40年にわたり精力的に執筆活動を続け、次々と名作を著わし文壇の各賞を受賞する。歴史文学を通じ日本文化に大きな貢献をしてきた。現在、日本芸術院会員
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感想・レビュー
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愛奈 穂佳(あいだ ほのか)
ヨシモト@更新の度にナイスつけるの止めてね
鴨の入れ首
しんすけ
かみい




