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源頼朝―鎌倉殿誕生

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  • サイズ 新書判/ページ数 228p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569616414
  • NDC分類 210.39
  • Cコード C0221

出版社内容情報

内乱の十年から読み解く手本なき先駆者の姿。

七百年も続く武権利をいかに築いたか。挙兵から日本国誕生までの十年に及ぶ戦いを通して、手本なき時代の先駆者・頼朝の実像を示す。

東国における反乱勢力として出発し日本初の武家政権を確立した鎌倉殿・源頼朝。

▼お手本なき時代に自己の権威をいかに磨いたか。京の朝廷に対する距離の取り方が意味するものとは? そして源平合戦、義仲・義経との内乱期に見せた巧みな政治的手腕とは?

▼以仁王の令旨を継ぐ正統性の主張、坂東武士の主従の論理、そして王朝に対して時折示す簒奪政権としての武の脅威……。これらを使い分け、カリスマ性と「正義の戦い」を巧みに演出することで、自己の権威に磨きをかけ、武のシステムを日本に築き上げた。

▼本書では、源平争乱から奥州合戦に至る最も濃密な十年、つまり治承四年、文治元年、建久元年の三つの時期に焦点をすえながら、鎌倉殿誕生の過程を描く。この年代記風の叙述を通して、武家とは、中世とは何か、さらには日本とは何かにまで迫る。

▼これまでの中世研究の概略を抑えた談論と、頼朝や鎌倉にまつわる小話をコラムとして掲載。初学者にも便利な一冊。

[第1部]治承四年――反乱から内乱へ 
●謀叛の政権 
●武威の来歴と源氏神話 
●義仲との覇権争い 
[第2部]文治元年――鎌倉殿は誕生した 
●鎌倉殿とは何か 
●天下草創の時代 
[第3部]建久元年――そして日本国の成立 
●鎌倉殿のさらなる戦い 
●内乱の終焉と日本国

内容説明

東国における反乱勢力として出発し日本初の武家政権を確立した鎌倉殿・源頼朝。以仁王の令旨を継ぐ正統性の主張、坂東武士の主従の論理、そして王朝に対して時折示す簒奪政権としての武の脅威…。これらを使い分け、カリスマ性と「正義の戦い」を巧みに演出することで、自己の権威に磨きをかけ、武のシステムを日本に築き上げた。本書では、源平争乱から奥州合戦に至る最も濃密な十年を読み解きながら、卓越した政治的手腕を示した頼朝の実像に迫る。

目次

第1部 治承四年―反乱から内乱へ(謀叛の政権;武威の来歴と源氏神話;義仲との覇権争い)
第2部 文治元年―鎌倉殿は誕生した(鎌倉殿とは何か;天下草創の時代)
第3部 建久元年―そして日本国の成立(鎌倉殿のさらなる戦い;内乱の終焉と日本国)

著者等紹介

関幸彦[セキユキヒコ]
1952年生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科史学専攻博士課程修了。学習院大学助手、文部省を経て、現在、鶴見大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

巨峰

68
鎌倉幕府の成立、それは日本独自の政治制度である武家政権の発足であり、日本史の中でも画期的なできごとと筆者は説く。その事象を、頼朝を中心に論説した。それにしても史実の間を埋めるのが軍記物になるこの時代はどうしてもドラマチックになってしまう。2018/09/27

いちはじめ

1
源頼朝の実像に迫る。厚さのわりに読み応えあったかな。2001/06/18

i-miya

0
<お手本なき時代> 恩師 安田元久先生 明治の史家 山路愛山 石母田正『中世的世界の形成』 戦後、史学界のリード役 中田薫/牧健二 守護、地頭論争 第1部 治承4年 ―内乱から内乱へ 1. 謀反の政権 「将門の乱」 治承永寿の内乱 頼朝、伊豆から 「玉葉」(九条兼実) 10C半ばのかつての将門の乱 < 内乱の予兆> 治承3.05の内乱 その予兆 後白河法皇の第2皇子 以仁王と源頼政の挙兵 三条高倉の以仁王のところ 事は露見 5/15 清盛、福原より 軍を率い上洛2008/11/16

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