内容説明
限られた時間を生きる人たちの傍にあって、語られた言葉、語られない言葉に耳を傾け、そこに寄り添う臨床心理士。あれでよかったのか…。ベテランの心理士とのスーパービジョンは、神田橋自らもクリエイトしながら、惜しみなく知恵と治療の技を伝える場となる。シリーズ第5弾。
目次
頑張る
事例をめぐる問いかけ その人の資質を活かす
充足された甘え
事例をめぐる問いかけ 「何を感知したか」に気をとめる
「寂しい、寂しい」
事例をめぐる問いかけ その人の自助の力に奉仕する
著者等紹介
神田橋條治[カンダバシジョウジ]
1937年、鹿児島県加治木町に生まれる。1961年、九州大学医学部卒業。1962~1984年、九州大学医学部精神神経科、精神分析療法専攻。1971~1972年、英国モーズレー病院並びにタビストッククリニック留学。1984年より、伊敷病院(鹿児島市)
栗原幸江[クリハラユキエ]
東京生まれ。患者の家族として季羽倭文子先生と出会い緩和ケアの世界へ。1992年からアメリカの終末期がん専門病院等で心理臨床やホリスティックアプローチの実践を積み、2002年の静岡がんセンター開設を機に帰国。静岡がんセンターで多職種チーム医療の喜びとチャレンジを味わいながらの10年を経て、2012年からはがん・感染症センター都立駒込病院勤務等を拠点に「患者・家族・医療者がともに癒される温かな医療」に向けて臨床・教育・研究に関わるさまざまな「面白いこと」を実践中
井上実穂[イノウエミホ]
新潟長岡と福島会津出身の両親のもと埼玉県で生まれる。その後、札幌、高松、新潟、松山、学生時代を大阪で過ごす。2006年より四国がんセンター勤務。NPO法人HopeTree(親ががん患者である子どもたちへの支援団体)理事
柄澤祐可[カラサワユカ]
愛媛県生まれ。臨床心理士。精神科病院勤務などを経て、現在一宮市立市民病院勤務
加藤真樹子[カトウマキコ]
千葉県生まれ。臨床心理士。大分大学大学院教育学研究科修了。湯布院厚生年金病院、大分大学付属病院精神科などの勤務を経て、2011年よりJA大分県厚生連鶴見病院に勤務。主にがん医療や重篤な身体科疾患の領域で心理職の立場から緩和ケアの実践を行い、病気発症後の早い時期から患者、家族への精神的サポートに携わっている。また、地域の暮らしの医療へ心理職がどのように貢献できるか模索し、在宅医療の現場での患者や家族、スタッフのメンタルヘルスに関心を寄せている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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