出版社内容情報
学校は子どものために何ができるのか? 映画『学校』シリーズを通して出逢った教師や生徒から、監督が感じ得た学校の真実を伝えるメッセージ。 1993年秋、映画『学校』が公開された。そこから遡ること16年。ある脚本家の熱心なすすめで初めて夜間中学を訪れた山田監督は、そこで予想もしない光景を見た。暗い夜の学校、さまざまな服装と年齢の生徒たち、匂うような生活感がある教室。しかし雰囲気は決して暗くない。生徒たちはのびのびと楽しげに勉強をしている。「何故なのか」。監督はその原因を考えるべく夜間中学に何度も足を運び、授業を受けてみたり、生徒や教師たちと語り合ったりするなかで“教えるということ”“学ぶということ”の本質のようなものを垣間見る。▼本書は、映画監督である山田洋次氏が『学校』シリーズを作る過程で出逢った熱意ある素敵な教師たちの感動的なエピソードを中心に、今日の「不登校」「学級崩壊」そして「家庭崩壊」など、いまの日本の子どもたちの不幸な状態に後ろから光をあててその真実をあぶり出す。すべての学校、教師と生徒におくる渾身の書き下ろしエッセイ。 ●第1章 学ぶということ ●第2章 教えるということ ●第3章 導くということ ●終章 子どもを育てるということ
内容説明
授業というのはクラス全員が汗をかいて、一所懸命になって作るものなんだ。教師と生徒におくるメッセージ。
目次
第1章 学ぶということ(夜間中学との出会い;心が解放される場所 ほか)
第2章 教えるということ(養護学校との出会い;教師は教室のゴミになれ ほか)
第3章 導くということ(素敵な先生、そうでない先生;伊丹万作「演技指導論草案」 ほか)
終章 子どもを育てるということ(不正を許せないと思う心;映画『学校4』―家族についてのメッセージ)
感想・レビュー
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