出版社内容情報
情報という最強の武器を駆使して、世界を制覇しようとする米国の世界戦略を明らかにし、経済安保戦略なき日本の危機を警告する一冊。 ベストセラー『ヘッジファンド』の著者が、最新の経済情報・国際情報を駆使して描く、「経済安保戦略」なき日本が墜ちた罠! 「日本責任論」をでっちあげ、国際社会の孤児に追いやり、不況脱出の足を引っ張る<怪物>の正体とは? 本書は、圧倒的な政治力・経済力・軍事力を背景に、21世紀の金融・通信、インターネット・ビジネスの世界で覇者を目指す、アメリカ、中国、欧州のしたたかな戦略を中心に、わが国の置かれている危機的な状況を、具体的に明かす衝撃の書である。 たとえば、話題となった「NTT分割」も、遠く離れた「ユーゴスラビア紛争」も、アメリカが仕掛けている情報戦を追っていくと、はっきりと、その「一人勝ちへの野望」が見えてくるのである。世界的な規模での大変な変化の時代にあって、次世代のグローバル・スタンダードが「日本抜き」で決定されつつあるという危機的な状況を、鋭くえぐった俊英の画期的な試み! ●第1章 巨大通信会社の興亡とNTT分割 ●第2章 新世界秩序の舞台裏 ●第3章 ユーロの登場とアジアの失速 ●第4章 中国とアメリカ??暗黙の経済同盟
内容説明
「経済安保戦略」なき日本が堕ちた罠。「日本責任論」をでっちあげ、国際社会の孤児に追いやり、不況脱出の足を引っ張る“怪物”の正体とは。
目次
第1章 巨大通信会社の興亡とNTT分割(情報通信業界で対日宣戦布告がなされた;世界規模の業界再編、勝者は誰か?)
第2章 新世界秩序の舞台裏(二人のビルが描く世界の未来図;日本の金融は狙い撃ちされている ほか)
第3章 ユーロの登場とアジアの失速(ヨーロッパの安全保障がユーロの背景にある;アメリカをたじろがせる経済界の地殻変動)
第4章 中国とアメリカ―暗黙の経済同盟(中国経済の本当の魅力とは;米中関係を陰で演出する集団 ほか)