出版社内容情報
日露戦争で敗れ、ロシアの属領となった祖国を取り返すために、米海軍司令官・高野五十六が立ち上がる! 錦江湾奇襲の行方は? 痛快架空戦記。 日露戦争に敗北した日本はロシアの属領となり、軍は解体。有為の人材の多くは海外へと散っていった。それから30余年後、欧州大戦が勃発。これを機に、米海軍司令官高野五十六は、日本独立のための戦争を決意する。将来、航空機が軍の主力になることを予見する高野は、米国で興行するB&M航空サーカスに目をつけた。ブッチこと淵田美津雄とミノリーこと源田実以下、飛行機の操縦では腕利きぞろいのサーカス団だ。高野は司令長官のニミックを説き伏せ、真珠湾で淵田らを猛訓練する。そして、ニミックの厚意で旧式の空母と戦艦を貸与された高野ら日本人による独立聯合艦隊は、米海軍を脱走すると称してロシア領日本に向け出撃した。同じ頃、日本では、西村祥治らロシア海軍内の日本人士官の有志が反乱を企てていた。王女アナスタシア指宿行幸にあわせて旗艦を強奪し、指宿軍港を破壊して独立の烽火をあげようというのである。はたして日本独立は果たせるのか。
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- 国会便覧156版 令和5年8月新版