出版社内容情報
癌克服など関心が高まる遺伝子研究の最先端。
にわかに解明が進み、関心を寄せる人も多い「生命の設計図」である遺伝子。最先端情報を斯界の第一人者がQ&A方式でやさしく解説する。
ゲノム、遺伝子、クローン……。つい数年前までは耳新しかった言葉が、いまやテレビをはじめ新聞、雑誌等のメディアに氾濫する時代になった。がん克服への期待、世界的食糧危機回避への期待。人類が抱えるさまざまな問題解決に夢を与えてくれる遺伝子研究は、現代科学のなかでも人類に最も影響を与える最先端研究分野であることは間違いない。
▼しかし、「生命とはいったい何か」という、人類の倫理観、宗教観にも影響を及ぼしかねない根源的な問題にもかかわらず、情報を発信するメディアも、それを受けるわれわれも、この大きな潮流をどれほど正確に理解しているのだろうか。
▼本書は東大医科学研究所ヒトゲノム解析センター・センター長の中村祐輔氏が、ヒトはなぜヒトとして生まれてくるのか、遺伝子組み換え食品とは何か、その人類に対する影響に心配ないのかといった遺伝子研究の基礎的知識から最先端情報までを、Q&A方式で平易に解説した格好の入門書である。
●1章 ヒトゲノム計画で何が分かるか
●2章 ゲノム医療とは何か
●3章 遺伝子組み換え技術とは何か
●4章 クローン技術とは何か
●5章 遺伝子・ゲノムをもっと知ろう
内容説明
ゲノム、遺伝子、クローン。つい数年前までは耳新しかった言葉が、テレビや新聞・雑誌に氾濫する時代になった。「生命とは何か」という人類の根源的な問題を扱っているにもかかわらず、情報を発信するメディアも、それを受けるわれわれも、この潮流をどれだけ正確に理解しているのだろうか。本書はこの研究の第一人者が自信をもって薦める「遺伝子の謎」に迫る格好の入門書である。
目次
1章 ヒトゲノム計画で何が分かるか
2章 ゲノム医療とは何か
3章 遺伝子組み換え技術とは何か
4章 クローン技術とは何か
5章 遺伝子・ゲノムをもっと知ろう
著者等紹介
中村祐輔[ナカムラユウスケ]
1952年大阪府生まれ。大阪大学医学部卒業。大阪大学医学部附属病院、大阪府立病院、市立堺病院などで外科医として勤務。その後、米国ユタ大学人類遺伝学教室助教授、(財)癌研究会癌研究所生化学部部長を経て、1994年東京大学医科学研究所教授、1995年より同研究所ヒトゲノム解析センター・センター長併任、現在に至る。医学博士。専門は遺伝医学。1992年高松宮妃癌研究基金学術賞。1995年日本人類遺伝学会賞。1996年武田医学賞。2000年慶応医学賞
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