出版社内容情報
球史に残る指揮官21人の「あの時」を再現! 長嶋、権藤、東尾、三原、鶴岡など、球史に残る指揮官21人の「あの時」を近藤節で再現! プロ野球ファン垂涎の「読む野球」の決定版。 ノーアウト、ランナー三塁、カウント0?3から躊躇なくスクイズのサインを出す長嶋の天才性。阪神監督になり、長嶋へのライバル心を一層かきたてる野村。監督でありながら、自らの投手時代の経験から、一瞬投手コーチの顔を覗かせてしまう権藤。石橋を叩いても渡らぬ、面白味はないが堅実な野球で前人未到のV9をなし遂げた川上……。 本書に登場するのは、上記のほかに、水原とそのライバル三原、王、星野、東尾など、新旧21人の名監督たちである。紹介された男たちのエピソードは、喜怒哀楽、悲喜こもごも、十人十色の人間性が現れていて、読む者を飽きさせることがないが、共通しているのは、彼らの野球にかける情熱である。 「読む野球」を書かせれば当代随一、ますます冴える「近藤節」が、プロ野球ファンならずとも、読者をグイグイ引きつけること間違いない。 闘いに賭ける指揮官たちの熱い思いとその素顔を浮き彫りにした、渾身の書き下ろし。 ●「塁審をどなりつける鬼軍曹」……星野仙一 ●一瞬、投手コーチに変身した人情味」……権藤 博 ●「感動を与えてこそのプロ野球……仰木 彬 ●「長嶋がいるからこそ、うらみも幸せも」……野村克也 ●「優勝率89パーセントの冷静な指揮官」……森 祇晶 ほか
内容説明
ノーアウト3塁、カウント0―3から躊躇なくスクイズのサインを出す長嶋茂雄の“天才性”。阪神監督になり、長嶋への一層のライバル心をかき立てる野村克也。監督でありながら、自らの体験から、一瞬、投手コーチに変身してしまう権藤博。石橋を叩いても渡らぬ川上哲治…。水原、三原、王、星野、東尾など、新旧21人の名監督たちの男の生きざまを描く“読む野球”の醍醐味。文庫書き下ろし。
目次
塁審をどなりつける鬼軍曹―星野仙一
一瞬、投手コーチに変身した人情味―権藤博
感動を与えてこそのプロ野球―仰木彬
長嶋がいるからこそ、うらみも幸せも―野村克也
優勝率89パーセントの冷静な指揮官―森祇晶
2度のスクイズ失敗に泣いた悲劇の将軍―西本幸雄
広島初優勝の基礎を固めた“鳶職”監督―根本陸夫
瞬時に“水原激怒策”を練った天才―三原脩
いずれが武蔵か小次郎か、ライバルは三原脩―水原茂
送りバント否定論をブチ上げた親分―大沢啓二〔ほか〕