出版社内容情報
伊藤博文とともに偉大なる明治を推進し、軍人勅諭、教育勅語を完成し、大日本帝国を築き上げ、そして滅ぼした男の劇的な生涯を描く。
内容説明
伊藤博文とともに、「偉大なる明治」の基盤を確立した山県有朋―彼は、統帥権の独立、帷幄上奏の慣例、軍部大臣現役武官制などで軍の政治的地位を高め、その武力を背景に短期間で大日本帝国を築き上げた。しかし、その仕組みゆえに、軍の独走を許し、大日本帝国は滅んだ…。“国家の悲劇”を生んだ、政略にたけた野望の人生を、見事に描き切る。
目次
序章 萩の町にて
第1章 奇兵隊の軍監
第2章 越の山風
第3章 陸軍の建設者
第4章 天皇の軍隊
第5章 軍事国家への道
第6章 二つの戦争
第7章 「勤王に死す」
終章 護国寺にて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
belier
4
長州出身の政治家、山県有朋の生涯。地味な性格で幕末はさほど目立たなかったが、維新後に頭角を現し、近代日本の仕組みをつくった人物。軍部を天皇の直属とし、自由民権運動を弾圧し天皇国家主義を推し進めた。軍人勅諭、教育勅語はその象徴。伊藤博文とよく比較された。伊藤は陽気でいいかげん、人に好かれたが、山県は正反対だった。首相にもなったが辞めた後も影響力を行使し、社会主義者の弾圧を徹底させ大逆事件につながった。愛国者として、日本は軍事大国になるべきで、自由な言論は国を滅ぼすと考えた。そんな山県の一生がよくわかる伝記。2022/02/13
きさらぎ
0
対象を嫌いで書いているのはどうなん?という気もするんだけど、ちゃんとした筆者さんだと思うのでちゃんと読めます(笑)
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- 和書
- ボケずに大往生