出版社内容情報
上杉謙信に育てられ、主君・景勝の軍師として辣腕をふるっていた直江兼続。家康の討伐に抗して伊達政宗らと戦い、関ケ原では家康挟撃を策した。その智謀と信念の生涯。
内容説明
上杉謙信に育てられ、主君・上杉景勝の家宰として辣腕をふるった直江兼続。関ケ原合戦前夜、徳川家康挟撃を策した石田三成の軍師・島左近と兼続。西軍敗北後、死を覚悟して家康の前に座した兼続はこう言い放った。「すべての罪はこの兼続にあり。日本一の弓取りの家康公とぜひ一戦交えたかった」。主君を思い、信義を貫いた戦国武将の生き様をみごとに描き切った歴史長編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MIKETOM
7
兼続が人生で最も輝いたのは直江状を家康に叩きつけた時だろう。秀吉の死後、家康は専横の限りを尽くすが、それに異を唱える者は誰もいなかった。ただし会津の上杉景勝・直江兼続主従(&三成)は家康を激しく非難糾弾し、直江状を叩きつけその中で【結着は戦場でつけよう】とまで言い切った。挑発である。ところがこれが不発に終わる。家康は上杉討伐軍を編成し北上するが、背後で三成が挙兵すると上杉の鼻先で軍を返し関ケ原でこれを屠る。上杉は振り上げた拳の降り下ろし先を失ってしまった。わずかな望みにかけて出羽の最上領に攻め込むが→2025/03/29
ホームズ
3
直江兼続も昔から興味のある武将でした。最近のPHPは全体的に薄い感じ・・・。これは古いやつだからまだいいですが・・・。
出世八五郎
2
直江兼続入門として読む。それに相応しい作品ですが、NHK大河直江放映時に特集されていた番組などで、更なる直江の魅力を発見。もっと学術的にいい直江本あったら教えて下さい。
shosho
1
仕方のないことだが、関ヶ原に向かっては景勝や兼続のことよりも大局的な話が中心になるため、両者の記述はそれほど詳しくない。家康を追撃していたらどうなっていただろう。2022/01/23
おくに
1
今一番、興味があり惹かれる武将。文武に優れ、忠義に厚い。知将としての直江兼続を知る事ができた。長谷堂城の戦いは必読。ただ、関ヶ原後の米沢三十万石に減封されたところまでしか書かれていないのが残念。あと、表紙がなんだか好きになれない…。2012/03/25
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