トランスジェンダーの心理学―多様な性同一性の発達メカニズムと形成

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トランスジェンダーの心理学―多様な性同一性の発達メカニズムと形成

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  • サイズ A5判/ページ数 210p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784771028456
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C3011

内容説明

性同一性障害傾向をもつことに、遺伝と環境はどのような影響をおよぼすのか。ホルモン療法、性別適合手術、性役割、性的指向、他者からの受容、パッシング…これらは、トランスジェンダーの性同一性にどのような影響をあたえるのであろうか。3300組以上の双生児と、545名のトランスジェンダー当事者への調査を通じて、多様で流動的な性別のあり方がどのような発達メカニズムで起こり、どのように形成されていくのかを解明する。また男性にも女性にも規定されない性別(Xジェンダー)にも注目する。

目次

序章 「ある性別として生きる」とはどういうことか―新たな性別観呈示のために(多様な性に関する諸概念;本書の構成)
第1章 これまでの性別観はどのようにつくられてきたか―本書の背景(性別観をめぐる学校教育領域とマス・メディア領域の立場の違い;これまで性同一性は、何によって形成されると考えられてきたのか;遺伝と環境要因をつなぐ行動遺伝学研究;“病理”としての性的自己の非典型性)
第2章 研究1 双生児データによる性同一性障害傾向の発達メカニズム(小児期から成人期までの性同一性障害傾向の遺伝と環境の影響)
第3章 研究2 多様な性同一性の形成(性同一性の測定法;身体への医学的介入とジェンダー・アイデンティティの関連;典型的性役割とジェンダー・アイデンティティの関連;性的指向の諸側面;他者や社会からの受容とジェンダー・アイデンティティの関連;ストレスコーピング・スタイルとジェンダー・アイデンティティの関連;規定されないものとしてのジェンダー・アイデンティティ)
終章 これからの性別観―総合考察(多次元モデルからみた性同一性;多様で流動的な性別のあり方)

著者等紹介

佐々木掌子[ササキショウコ]
2005年臨床心理士取得。2008年慶應義塾大学大学院社会学研究科教育学専攻後期博士課程単位修得満期退学。2010年博士号(教育学)取得。日本学術振興会特別研究員PD。2011年トロント大学留学。現在、立教女学院短期大学現代コミュニケーション学科専任講師、慶應義塾大学教職課程センター非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひつじ

9
心理学と書かれている通り、データを分析したことから推測したりしてゆく心理学としての本である。そこまで想定外の話が無かったので頑張ったんだなぁと思うくらいで、情報を得たような気持ちにはならなかったかな。もちろんデータから知れることもあって面白いことは面白いのだけれど、多分私はデータでは知れないような細かいニュアンスや個人性を知りたかったんだろうな。欲しいものはただの当事者の物語だけでは無い、何かだとは思うが。学問のアイデンティティの定義とか出されても、鼻で笑ってしまうものなぁ……。2021/11/30

空白少女

1
トランスジェンダーに関する先行研究と著者による研究がたくさん紹介されていた。私の心理学統計の知識が抜け落ちてしまってて理解が難しいところもあったが、著者が多様な観点からトランス当事者を対象に研究していたのでかなり勉強になった。 紹介されていた著者の研究は2003年あたりのものなので今追試をしたら結果は多少変わるかもしれないがトランス当事者の適応には学校や職場での需要がかなり関わっているとのことで、偏見を変えていくのもなかなか難しいことかもしれないが社会でより啓発活動等に努めていく必要があるのではと考えた。2023/04/11

0
性同一性障害に関する学術書。255文字では到底言い及ぶことのできない情報量。性同一性障害とは本当に身体とは逆の性別の心を生まれ持ってしまうものなのか。環境要因はないのか。あるとしたら何が考えられるか。この障害の核心に触れる一冊。マイノリティに寛容な社会の形成はもちろんだがメディア等によってつくられたステレオタイプからの脱却も同時に進行させなければ本当に理解には至らないという現実がある。そしてトランスジェンダーの考察を拡大してシスジェンダーの男女(特に男性)の性的規範が崩れるという予想も同意できる。2017/12/04

guralis

0
恥ずかしながら調査方法の詳細や統計の読み方がいまひとつ理解できず飛ばし読みしつつ、考察を中心に熟読。遺伝しているものが環境によって抑えられたり、社会や身の回りの人間との関わりによってさまざまな変化を見せたりと、性というものの多彩なグラデーションに触れられた。かなり参考になった。2017/10/07

halow

0
統計や科学的根拠を基盤にした分析が行われている。この話をこういう手法で研究すること自体に少し危うさを感じるが、ここから生まれる知見に学ぶところはあるように思える。データ解釈の妥当性は判断できなかった。明確なツッコミどころはない気がしたが、異議がある人もいるかもしれない。2022/01/14

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