出版社内容情報
幕末の主要な人物たちに大きな影響を与え、自らも軍事上の大役を務めた勝海舟。彼の言葉から、その行動哲学を探り、現代に生きる我々に勇気と自信を与える一書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
83
1つ1つの逸話がとても興味深く面白く、ハッとさせられることがありました。総じてとてもためになる話で何度も読み続けたいと思いました。しかし、横井小楠が友達と酒を飲んでいた時に刺客に襲われたにも拘らず、横井小楠は刀を忘れたとの理由で自宅に取りに行き、刀を取って帰ってきたら友達が全員切り殺されていたという、コントのような実話には驚愕しました。横井小楠はおそらく現代で云うところのギフテッドのようでしたから、ギフテッドの方ってこんな感じなんでしょうか？ ところで私は誰の人生訓を読んだのでしたっけ？2022/10/16
B-Beat
17
☆蔵書再読。１９８５年刊行にして１９９４年１２月の第２６刷。どこの本屋さんで買い求めたか覚えていないが、平成の初め頃、司馬遼太郎の「明治という国家」という本で勝海舟が福沢諭吉によって明治の世になってけちょんけちょんに批判されたことを知った。批判する福沢に対して言い訳もせず聞き流す勝。咸臨丸でアメリカを訪問して、当時の日本人としていち早く西洋文明の風に感化された両者の間に何があったのか。明治になって犬猿の仲だった両者。そんなところから明治時代の勝海舟の生き様に興味を持ったことを思い出す。2014/04/13
春風
7
ブックオフで発見、購入。氷川清話や海舟語録などをベースに、海舟の立ち会った局面を分析、一般化し、現在の社会に活かそうという書。童門さんの軽妙な語り口のため、スラスラ読める。海舟流の人生で言えば、畢竟、人間関係が大事という事らしい。また、童門さんの海舟考が面白かった。中でも、咸臨丸船中でのゴタゴタを引き合いに、海舟の大言壮語癖を暴き出し、氷川清話で語られたものの中には、海舟の自戒の意味を込めたものがあるという点が興味深かった。2015/03/28
はる
6
日本人らしくない柔軟な考えを持つ勝海舟という男。読みやすい。真っ直ぐなのに柔軟で、日本人として、人として、誇りに思う。2020/09/11
T Kashima
3
勝海舟の生き様を表した言動集です。 磨き上げたアイデンティティ。上質な人脈。水のように柔軟な思想。 最大限に自分を活かすための生き方を学べる一冊でした。2014/10/19
