出版社内容情報
親であること、子どもと暮らすということ、子どもとして……三児の父でもある著者ならではの温かい眼差しで語られる心穏やかになる親子考。
子供のことをむずかしく考えすぎていませんか?親子関係に迷い、悩んだとき読んでください。
親は、うまれて来る子の性別も容姿も頭のよさも性格も健康も、あるがままに受けとめるしかない。その上で「親ができること」をさぐり、なんとか一緒に生きていく。子供も他者であり、親の思いどおりにはいかない。個々の魅力に気づき、それぞれのちがいを財産だと思って、喜ぶべきではないかと著者は言う。大事なのは「時代の基準」ではなく「その子の現実」であり、「親が子供にしてやれることの基準」は、「他ならぬその子」にしかないのだと。
「一般的基準を忘れて愛する」「言葉より深いものを子供は読みとる」「可能性がある、ということの恐さ」「幸福を感じる心」「人生の意味」……子供が教えてくれる大切なこと。それは親をも育んでくれる。
「子供は親の成熟する場所」だった、という三児の父である著者が、温かい眼差しで語った心穏やかになる親子論。
内容説明
子供のことをむずかしく考えすぎていませんか?心が軽くなる親子論。
目次
第1章 一男二女あり(産院待合室での前奏曲;子供は暴君? ほか)
第2章 父のこと、家のこと(小学生のころ(昭和十六年~昭和二十年)
父母とすごした時間 ほか)
第3章 家族は「人間」を知る場所(心の傷も栄養になる;家庭内暴力のこと ほか)
第4章 親にできることは、少し(人生の意味;基準は生身の子供 ほか)
著者等紹介
山田太一[ヤマダタイチ]
1934年、東京浅草生まれ。1958年、早稲田大学教育学部卒業。松竹に入社し、木下恵介氏のもとで助監督を務める。1965年、シナリオライターとして独立。テレビドラマの脚本家として「岸辺のアルバム」「想い出づくり」「ふぞろいの林檎たち」「丘の上の向日葵」をはじめ、多くの名作を手がける。1982年、「ながらえば」「男たちの旅路―戦場は遥かになりて」で芸術選奨文部大臣賞受賞。1985年、菊池寛賞を受賞。一方、作家としても活躍。1988年には『異人たちの夏』(新潮社)で山本周五郎賞を受賞。また、映画・舞台の脚本も意欲作を次々に発表しており、1991年、「少年時代」で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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